2012年5月25日金曜日

Marcel Moyse



「モイーズとの対話」高橋利夫著 購入


モイーズの演奏に感動し19歳からフルートを独学で勉強し、1年でハンガリー田園幻想曲やモーツアルトのコンチェルトを演奏し、ついにはUSでモイーズのレッスンを受け、モイーズから最も信頼される日本人となった著者による、モイーズの生い立ちや演奏技術の具体的解説本です。




JICCOさんの風の谷のフルートでスピッティングというタンギング手法について知り、調べてみたところ、この本に詳しく解説されているようなのでアマゾンでポチっとしたわけです。


ちびっとだけ、スピッティングでスケール練習をしてみました。
研究の価値ありそうです。


ただし本番直前に、基本的な奏法に関わる新しい情報を頭に入れるのは危険な気がします。


なので、この本についての考察はしばし凍結。


1976年頃、フルートの他に大枚をはたいて買ったのが、マルセルモイーズ全集というレコードです。
確か何万円かしたように記憶しています。


既にアナログレコードプレーヤーは自宅にはありません。
かつてDJ用のSL-1200mk llを2台買ってDJの練習をしたいと思っていましたが、家族の大反対に遭って実現しませんでした。
反対を押し切って買っておけばよかったかな。


ですが、SP版は既に著作権が切れているようで、とあるサイトからかなりの演奏をDLすることができました。


やはりターンテーブルは買わなくてよかったか。DJになれそうもないし。


旧い録音はスクラッチノイズが多く、なんだかチャップリンの映画を想起させます。


モイーズの音は他の演奏家とはっきり区別できるほど、芯のある音色です。


高橋氏によればフルトーンと言うのだそうで、ロケットエンジンが固いコンクリートに向けて出力されることで推進力が増すのと同様に横隔膜がコンクリートの役割をすることで実現できるトーンなのだそうです。


意識できない横隔膜に関する記述って判りにくいことが多いのですが、これは判る気がします。
横隔膜と言うより、お腹で吹く、お腹で歌うということですね。


胃下垂の人はこれができないのだそうです。


だめじゃん!


でも、腹圧を意識すると生き生きとした音色になることは証明済みなので胃下垂ごときで凹んではいけません。




本番直前でなんだか具合が悪くなりそうです。
先生に無理をお願いして30分だけでも緊急レッスンを受けたらどうか、悩みました。


ですが、これ以上教わることがあるだろうか。
既に多くを教えてもらっているにも関わらず、十分にできないわけで、おそらくレッスンというよりはカウンセリングを望んでいるのかも知れません。
「大丈夫ですよ。ずいぶんよくなりましたから、安心して舞台に上がってくださいね。」とでも言ってもらいたい自分がいます。


甘い!


そんなことでどうする。仮にそんなこと言われてその気になるほどシンプルな構造でもありません。


そこで考案したのが、過去のレッスンの録音、録画による復習。


じっくり視聴してみました。


一度教わったことでも、忘れている事の多いことに驚きます。


レッスンの記録を撮って復習する。
これいいです。せっかく貴重なアドバイスをもらっているのに、馬耳東風、うまの耳に念仏だったら教えるほうだって疲れるでしょう。
言われていることの意味を正しく理解しているだろうか。
言われたことをやってみただろうか。
言われた方法が自分に合っているのだろうか。
他にやり方があるのではないだろうか。
自分で考え抜いて判断していかなくてはいけないでしょう。


小出氏の演奏を真似てみましたが、直前に大きな変更は危険です。
pで上昇音形は音がでなくなる危険ありです。
イメージとして意識するに停めることにします。

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