2012年11月30日金曜日

いい音は続かない

音の出だしは見事に元に戻りました。
どうやっても出だしがうまく出ません。
オクターブ下の音が混ざったり、最悪は発音が遅れてしまいます。

昨日は器楽アンサンブルの練習とゲネプロと第九の練習でした。
簡単だと考えてあまり練習していない曲に躓いたりしてビックリ。
甘く見てはいけません。

もう俎上の鯉状態ですが、急にうまく吹こうったって無理です。

本番で普段のパフォーマンスを上回ることはないでしょう。

ですが、適度な緊張はむしろ最高のパフォーマンスをするように全身の神経が総動員されるのではないでしょうか。

適度な緊張を超えないようなメンタルコントロールだけを心がけようと思います。

ソロ演奏の心がけ
ゴールは低めにして、何があっても最後まで演奏することとします。
発音に失敗しても、過ぎた事にはこだわりません。
ランパルコンクールじゃないんですから、多少の失敗はバレないっしょ。
リラックスして楽曲について持っている自分のイメージを自然に表現するようにします。

アンサンブルの心がけ
ひたすら人の音を聴いて、それに合わせて歌うこと。


さて、どんなことになるのやら。

なんでこんなに悩みながら人前で演奏するという無謀でストレスフルなことをしているのか自分でもわかりません。
いやなら止めればいいと思うんですが、、、。

あれほど嫌だったアルルも繰り返し練習しているうちに、始めの頃よりはだいぶマシになってきました。
有名な曲なので遊びでちょっと吹いてみる事はありましたし、今回のことが無ければ今後も遊びでちょびっと吹く程度で終わったでしょう。
ですが、本番で演奏することが避けられなくなって追い込まれたことでアルルと深く関われたことはよかったと思います。
何故そう思うのか、やはり自分でもわかりません。

二度と演奏したくない嫌な思い出になりませんように。。。

2012年11月28日水曜日

フルートの吹き方は説明不可能

今日も一発でいい音が出る確度はまあまあでした。

これまでより確度が上がった理由を姿勢の改善とするにはまだ早いでしょう。

経験上、明日ボロボロの可能性が大ですから。

レッスンでこの悩みを先生に相談してみました。

息のスピード、息を入れる角度、アンブシャの作り方の何れかが正しくないが、吹き込み直すか、または二発目からは自然と修正するクセがついているのだと言います。

では具体的に明示的に何処がどう正しくないのか、それを具体的、明示的には言えないものなのでしょう。

ハーモニクスの練習も始めのうちはなかなか最低のCの運指で中音Gが出ませんでした。
ですが、何度も練習しているうちに出せるようになったわけですが、ではどうやってGを出しているのか言葉で説明することはできません。
Gをイメージして吹くと自然とGが出るのです。

同様に出したい音を明確にイメージして発音することを繰り返し練習するしかなさそうです。もちろん姿勢やお腹も意識しながら。

なんせ出だしの音が失敗する恐怖症という長いクセがあるので時間がかかるかもしれません。

今日のレッスンでのアルルの出来は自己採点ではこれまで吹いた中ではいい方だと思う。

本番まであと三日。

三日で大きな改善は見込めませんが、自分が出せるパフォーマンスをマキシマイズできたらよしとしましょう。

清掃係の人に聴かせるつもりでね。

2012年11月27日火曜日

フルート奏者ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

という本を買ってみました。

こういう本ばかり読むと、また考えすぎてしまうかもしれません。


朝起きてフルートを吹くと、だいたいにおいて、音が荒れるので、まずは低音のHからロングトーンを始め、次第に中音域にオーバーブローするという手順を踏んでいます。

ところがどういうわけか今日は最初から中音Hが奇麗に響きます。

いつもと明らかに違ういい音なのですが、明示的に心がけていることはこれと言ってありません。

強いて言うなら、まだ読みかけではありますが、掲題の本にあった、頭と首のつなぎ目のプライマリーコントロールを意識してお腹からアパチャまでをダイレクトに感じるようなつもりを努力しました。
モイーズのソノリテについて解説されている宮前さんも、横隔膜のトランポリンを唇が感じること、と言っています。

首と頭のつなぎ目は、垂直方向で耳の下部あたりにあります。
息を吸いながらやや顎を上げると重力に対して真っすぐ立っている頭のバランスが崩れます。
息を吐きながら頭が重力とバランスし、筋肉の緊張無くして頭が真っすぐになる位置にします。
そして改めて息を吸って、口腔内と喉を大きく開けたままお腹からプネウマ(息)を出すようにします。

本を読んだだけで上達するとは思えませんが、こうした研究と試行錯誤が少しづつ上達を助けるのではないかと期待します。

さて、明日どんな調子だろうか?


今日は本番前の合わせを練習してきました。
それほどたくさん合わせたとは思わないのですが、時間はどんどん経過します。
楽しい事はあっという間に過ぎ行くのですね。
いただきもののポインセチア

2012年11月26日月曜日

フルートを持ち歩く

アンサンブルやレッスンにフルートを持ち歩くわけですが、以前仕事で使っていたPORTERの3Way HEATを流用しています。

3Wayは背面のチャックを開けてショルダーベルトを取り出すとリュックとして背負う事ができます。

そうすると両手は空くし、右または左どちらか片方に重量が偏らないので楽です。

メーカーは「一針入魂」などと痺れるキャッチコピーを謳っていますが、案外量産品品質です。

28,000円のバリスティックナイロンですが、内ポケットのマジックテープは購入後すぐに解れるし、4年使ったら、強いはずのバリスティックは縫い代が浅いため穴が開いてきました。
私の期待が大きすぎるのでしょうか?耐久性さえあればなかなかデザインはかっこいいので文句ないのですが、、、。
4年で穴が、、、
購入直後から解れて現在はこのとおり
楽譜はプラスチックのケースB4サイズに入れています。
これだとギリギリですがソノリテも入ります。
ペラペラの楽譜も角が折れたりくしゃくしゃになりません。

フルートケースは革なので角がすり切れる対策として、ワイングラスを磨くクロス(頂き物)で包みます。このクロスはフルートを仕舞う前に希薄アルコールをアトマイザーでスプレーして拭う時にも活躍します。
で、昨日購入したアルミの軽量譜面台をショルダーベルトの収納部分に入れます。

さて、そろそろ丈夫で機能的なフルートを運ぶバッグを探さなくてはいけません。

2012年11月25日日曜日

軽い譜面台を購入

昨年フルートを始めた時に新宿のDolc◯楽器で一番安い2,000円くらいの譜面台を購入しました。

安くて機能も悪くないのですが、いかんせん鉄なので重い。

かねてよりアルミの譜面台が欲しかったので、とうとう購入することに。

YAMAH◯製が定番のようですが価格が高い。

いつも練習している音楽室に備品として置いてあるCosm◯M.S.テクノは軽いししっかり感もあっていい。
購入はネット通販のみで送料を入れると3,000円をやや超える。

さらにアマゾンで探すと、KYORITSU 譜面台 MSALというのが送料込みで1,980円。
しかも評価がすこぶるいい。

Cosm◯M.S.テクノはいつも使用していて安心だ。アマゾンのKYORITSUも悪くはなさそうだが未知の世界だ。

迷った結果、昨日アマゾンをポチッとしたKYORITSU MSALが本日届いた。

まだ1時間ほどしか使っていないが、悪くないようだ。
しっかり感もあるし、安物にありがちな粗悪品では少なくともなさそうである。

それにしてもこれが送料込みで1,980円とは。
ありがたいことだが、、、、。
デフレ恐るべし。

2012年11月24日土曜日

外で練習もいい

今日はブラスアンサンブルの練習でした。

自宅練習は緊張感もつい緩むし、少し疲れるとすぐ休む事ができますが、外出しての練習は少々疲れてもがんばれます。

また、個人練習中は金管がうるさいのですが、そういう中で細かいことにとらわれずに吹き捲くることもたまにはいいかもしれません。

練習後、ファミレスに立ち寄ったのですが、全員がスマホを取り出してLINEのアドレス交換やらなにやらで、挙げ句はLINEで部屋を造り、メッセージや写真を共有して遊びました。

外から見たら妙な光景だと思いますが、これはこれで楽しい集まりの形だと思います。

その後メンバーはそれぞれの生活に戻っていったのですが、解散して数時間経過した今でも、飲み会の料理やクリスマスイルミネーションの写真を共有したりと繋がったままです。

SNSでコミュニティに繋がっていると言う意識は都会で孤独死しないためにもいいかもしれません。

2012年11月22日木曜日

フルートとハープできるかも

IMSLPから入手したモーツァルトのフルートとハープのコンチェルト二楽章は案外演奏できました。

専門的にはいろいろと気をつけないといけないところがたくさんあるのでしょうけれど、とりあえず演奏できるだけでも大きな喜びです。

来年一月にアンサンブル設立記念演奏をしなければいけないのですが、その際にフルートとハープはどうだろうか、と考えてみましたが、どっこい、カデンツの部分がありません。

ラルデやシュルツやパユの録音を真似てみるって方法もあるかも知れませんが、音を聴いて楽譜にする技術がありません。

耳コピーできるかな?

いずれにしても一月までは無理ですね。


今日は神奈川フィルの公開リハーサル、リヒャルト・シュトラウス「英雄の生涯」を観てきました。

久しぶりに聴いた大編成オケの音は色彩が豊かで、空間というカンバスに鮮やかな色が次から次へと現れては消える感じがしました。

確かにそこに音が「在る」のですが、私の感覚、意識があるから在るのであって、私がいなければそれらの音は無いに等しいし意味が無いのです。

2012年11月21日水曜日

舞台裏で清掃作業員に聴かせるつもり

出張のため12月の本番演奏を一本辞退することに。

構成メンバー変更で迷惑をかけるので、一日でも早くそのことを伝えるべく先生に電話。

そのついでにアルルの近況を伝えました。
自宅で練習を重ね、通して演奏できるようになったと思うものの、ピアノとの合わせではとちってばかり。

そしてアルルの音の出だしで苦戦していることを伝えると、「いろいろ考え過ぎ」、「本番でうまく出なかったら、あ、やっちまったあ、で、くよくよせずに次へ行く事」とのアドバイスをいただきました。「吹く前に肩でもトントンと叩いてから吹いてみてはどうか」とも。


そういえば先日、

フルートをオーバーホールしていただいたマイスターの方は、その昔アルルの女を某G大オケと演奏したそうです。

演奏前にマイスターがフルートの先生に相談すると、その先生は「コンサートが終わった舞台裏で、今日もまたうまく吹けなかったなあ、と呟きながら客席を掃除しているおじさんに舞台裏から聴かせるつもりで吹きなさい」とアドバイスしたそうです。

私の先生とフルートのマイスターの先生の言わんとする事はつまり、

「本番だ、失敗できないぞ、うまく吹いてやる!」と考えすぎることで余計な緊張が演奏を邪魔する事を避けるためのメンタルコントロールが必要だと言うことです。

練習の結果、一通り演奏はできるようになったのだから、後は本番で過渡な緊張による失敗をしないように、リラックスできればいいのだ。

2012年11月20日火曜日

クリスチャン・ラルデ氏逝去 

2012年11月15日に82歳で亡くなりました。

10代の頃、奥さんのマリー・クレール・ジャメと演奏するモーツァルトのフルートとハープを何度も何度も聴いたものです。

プロフィールをよく知りませんでしたが、お二人ともパリ音楽院を主席で卒業したそうです。

昨晩は、新村理々愛さんの演奏するフルートとハープの二楽章の録画を観ながら、ラルデ氏を聴いた10代の頃を懐かしむじじいな私でした。

二楽章はゆっくりだし、これなら私にも演奏できるかも知れないとIMSLPから楽譜を入手。

名人が難しいことを、いかに簡単そうにこなしているのかを知ることになると思いますが。

浦島太郎の私が知るフルーティストは既に亡くなっていたり、かなり高齢だったりします。

人はいつか必ず死ぬので仕方ありません。

そういうものなのです。

そういうものなのだ。


さようなら、ラルデさん。

2012年11月18日日曜日

浅尾真実さん ふたたび

浅尾真実さんの生演奏を聴いてきました。

杜のホール以来です。

お変わりなく小柄なボディーからは温もり豊かな響きが放たれます。

バッハ/グノーのアヴェ・マリア、グルックの精霊の踊りとつづき、

タファネルのミニヨン・ファンタジーはフルートソロにもかかわらず、信じられない程劇的でびっくり。

もうほんとうにたまげてしまいました、おじちゃんは。

一発で奇麗な音が出ないとか、音色が安定しないとか、指が思うように回らないなどと言う悩みはとっくに卒業しているのでしょうね。
きっと今では今なりの悩みがあるのでしょうか。
ステージでドレスの裾を踏んでしまうとか(笑)。
贅沢な悩みです。
二度もドレスの裾を踏んでいました。
そこがまた可愛いかったですけど。

2012年11月16日金曜日

白尾彰さんが語るフルートとオーケストラ

iTunesのオーディオブックで白尾彰さんというフルーティストが「フルートとオーケストラ」について語っているコンテンツがDLできます。(300円ですけど)

わたしゃフルートについて浦島太郎状態なので白尾さんという方を知りませんでしたが、大変有名な方のようで、ヨーロッパに長い間滞在した経験やランパルさんとの思い出、フルートの歴史的変遷などについて語っています。

内容を詳しく紹介してしまうとコンテンツの営業妨害になってしまうので書きませんが、フルートが好きな人は聴いてみるといいと思います。

「フルートとオーケストラ」の他に、「楽器を語る」、「フルート人生の歩み」があり、全部で約90分。DLは各300円なので全部で900円。


昨日、一昨日とアパチャの位置を僅かですがやや右にずらしたことの成果なのか奇麗な音を一発で発音できる確率が高かったです。

いつもこの調子だったらいいなあと、今日は早く吹きたくてしかたがありませんでした。

ですが、やっぱり、、、。

急に世界が開眼して奇麗に吹けるようになるってことはやはりないんですね。

2012年11月15日木曜日

音の出だしをコケないために

このところ気力がイマイチですが、調子のいいうちに基礎練習。
スケールはいつものアルテス二巻巻頭の第一シリーズに加え、T.G. EJ4を舌を使わずお腹だけでスタッカート。

ものすごい疲れる。
体力トレーニングは嫌いではないのでコツコツとね。

さらにアルル対策として3オクターブに及ぶEs Durのスケールとアルペジオ。

アパチャを少しだけ右にしたことは今日も引き続きいい感じ。

音の出だしでコケる確率は下がったようだ。

そして音質が滑らかになる確率も上がった。

音量を下げることにあまりこだわらずにソフトに吹く事にも慣れて来た。

アルルの暗譜は何故か簡単だった。
楽譜を見ないと音に集中できるのでいい。

この二日でだいぶ成長したようで嬉しい。

いやだなあ、アルル引き受けるんじゃ無かった、という想いがある一方で、なにくそやってやろうじゃないのという前向きな自分が同居しています。

本番まであまり日にちがありませんが、よしやろう!という気持ちになれたことは幸いだ。

2012年11月14日水曜日

アルルの女集中特訓

レッスンはアルルの女の集中特訓で90分。

ケーラーはしばらくお休みです。

最近心がけているワサビポイントと呼吸法はレッスンの緊張で忘れていました。

Es Durの3オクターブにわたるスケールとアルペジオも転びました。

だめじゃん!

始めの旋律のppはソフトに、そして音形に合わせてクレッシェンドしてはいけない。
自然と第三オクターブへ上がるときはお腹の上の胃のあたりをくっと力んでへこます感じにしていましたが、それでいいのだそうです。

正しいブレスの位置と、どうしても息が持たない時の緊急避難の方法も教えてもらいました。

が、緊急避難の方法はよーく練習しておかないと却って躓きそうなので、一息で行く事にしよう。

この曲に限りませんが、音の出だしがこける事が多いことが大きな悩みです。

今日、ちょっと新しい気づきがあったのですが、アパチャを唇中央より、ほんの少し右にずらすと調子がいいです。

上唇の突起を避けるために、多くのプロはずいぶんと中央からずれた位置で吹いています。

ほんの少しずらしたことの効用なのか、まぐれなのか、いきなり価値判断はできません。

もうちょっと様子を見る事にしたいですが、調子がいいことは嬉しいのだ。

1月にはアンサンブルの創立記念演奏会があり、各自何か演奏しなくてはいけません。

12月でなくて本当によかった。。。

2012年11月12日月曜日

わさびポイントで響かせる

オーバーホールでピカピカになったフルートでの練習は、気分も一新していいものです。

昨日、第九の練習の時にソリストの先生が、「背中を入れて縦に歌うように」と指導するのです。
どういうことかと言うと、背中に力を入れてお腹は引っ込めること、そして横に広がるように歌うのではなく、縦に響かせよ、ということです。

言葉だけだと極めてわかりにくいのですが、実際にソリストの先生が横に歌い、それから縦に歌うデモンストレーションをすると、なんとなく感じがつかめるような気がします。
そして地に脚が着いたような安定感は確かに向上しました。

よくわかりませんが、そんなつもりでやってみます、と言ったら、それでいいとのこと。

次に、両目の間から鼻に抜けるような感じで歌うようにと、これまた難解な指導です。

まてよ、これパユがマスタークラスで言っていた事と同じでなないだろうか。
常にわさびポイントを意識して最大の響きを得るようにするメソッドです。

なるほどと確信するに至っていませんが、相澤さんの講習会で習った呼吸法と同時にしばらく意識して「そのつもり」でやってみようと思う。

2012年11月11日日曜日

AD オーバーホールから帰宅

ADがピカピカになって帰宅しました♪

Gisキーを激しく操作するとシャフトに当たるトラブルも、小さな凹みもパッドも奇麗になってまるで新品のようです。

私の心の凹みも癒えて本当によかったです。

オーバーホールに出す前からよく鳴る楽器でしたので、オーバーホール後の音の変化は感じられませんが、キー操作の感触にしっかり感が出て来て、指回りがいくらか軽快になりました。

久しぶりに吹くADは菜々子(M70)と比べると息が入りやすく、つい大きな音で吹きすぎてしまいます。
洋銀の菜々子と比べるとADの音は柔らかく、ダイナミックレンジが広いので表情を付けやすいように思います。

こういう楽器で下品にならないように吹くにはどうしたらいいのだろうか。

修理屋さんにラファンのヘッドジョイントについて相談してみました。

ラファンはプロだけでなく、アマチュアにも吹きやすいと聞いた事があります。

ですが、スイートスポットが狭く、息のスピードとお腹の支えは今以上に必要なカットになっているとのことでしたので、私の狙っている「多くの息を受け付けない、それでいて独奏で吹くことが楽しくなる」テイストと異なるとのこと。

なるほど。フルートで散財することがなくてさらによかったではないか。

道具が整備されて嬉しいけど、それで音楽がうまくなったわけではありません。

この喜びで練習に弾みをつけて年末のスケジュールをこなさなくてはいけません。

帰宅までに名前をつける予定でしたが、名前が思い浮かばない。
銀子、シル婆、アド、銀座のマダム、E子、エッちゃん
うーん、どれもイマイチ。。。

2012年11月10日土曜日

凹むけど楽しみ♪

アンサンブルの合わせで、顔から火が出るような失態をしてしまった。

楽譜の途中の転調のところから吹くようにとの指示だったのですが、
なんと、他のメンバーはアウフタクトから吹いているのに、私は転調された頭から吹いていました。
なんか変だなと思うものの、気がつかず夢中に自分の楽譜を追っていました。
かなり進んだところで、いくらなんでもこれは違うだろうと気がついたのですが、人の演奏をしっかり聴いていないからとてつもなく進んでしまったわけです。

あああああ、。

やっぱりアンサンブルは暫く遠慮した方がいいかもしれない。

あまりのへっぽこに自己嫌悪の極み。

立ち直れないかも。。。

午後、別なアンサンブルにやっとの思いで這うようにして参加。

フルートのKさんに顔から火が出た話を打ち明けると、共感を持って聴いてくれました。

聴いてくれる人がいるっていいです。そういう人を大事にしないと。

うれしー。なんだか癒されます。

その直後、ADのオーバーホールが完了したとの連絡がありました。

きっとADはピカピカになっていることでしょう。

明日、受け取るのが楽しみです。

凹んだり、浮かれたり、心が忙しいことだけは確かです。

2012年11月9日金曜日

オペレッタに参加、、、

第九の合唱の合宿に誘われ日帰り参加してきました。

ところが、ずーーっとオペレッタの練習につきあわされ、第九の練習がいつまで経っても始まりません。

第九の本番当日はベテラン合唱メンバーによるオペレッタも演じます。

かつてからオペレッタへの参加を促されていたのですが、もうこれ以上あれこれできないし、お引き受けしませんでした。

ところが、どうも様子が変です。
いつまで経っても第九の練習は始まらないし、過去のオペレッタの録画を観るとわかりやすいですよとか、言うのです。

え?もしかして??

そうです、騙されました。無理矢理オペレッタのメンバーにされていました。(涙)

知らない曲を初見で歌う事に戸惑いましたが、繰り返すうちにできてくるようになるとなかなか楽しいものです。

気持ちよく騙されましょう!

第九の本番と合わせて歌うので、もうあまり時間がありません。

さらに、指揮者より第九の本番は暗譜でとの指示が出ました。

えええ、以前は楽譜を見てもいいって言ってたのにぃ。
そしてオペレッタは振りもあるので当然暗譜です。

明日の午前はフルートアンサンブルの練習、そして午後はウインドブラスアンサンブルの練習。

いやー、まじで超ガチやばいっす。

2012年11月8日木曜日

クラシック音楽に思うこと

クラシックとは、ただ単に古典だぐらいに思っていました。

言葉は語源を辿ると、その背景が見えてくるので面白い。

Classic: 
1610s, from Fr. classique (17c.), from L. classicus "relating to the (highest) classes of the Roman people," hence, "superior," from classis 【refered Online Etymology


語源は古代ローマの6階級の最上階級。
最上級にClassifiedされた音楽、またはそういう階級の人達が嗜んだ歴史を持つ音楽ってことでしょうか。

「クラシック音楽」と言うと、育ちが良くて、教養豊かな人が好むというイメージがないでしょうか?
そういう世間のイメージのためか、あえてクラシックを好むことをアピールするスノッブな人を知っています(笑)。
クラシック音楽はわからない、と言う人も多いようです。
ですが、わたしゃ育ちは良くないし、教養は無いし、クラシックより現代音楽の方がよっぽどわかりません。


生のオーケストラ演奏の迫力は大変素晴らしい。
ですが、このごろは大規模な演奏会に行っていません。

演奏が終わると間髪を入れずにブラボーの叫び声と拍手が鳴り響くことが恐ろしい。

その瞬間、全てが台無しになります。

最後の音がホールに響く余韻を楽しみたいのにぃ。

終止線にフェルマータがついていることがあります。そうでなくても最後の余韻までが演奏だと思うのです。
指揮者は最後の休符が終わったところで、聴衆に向かって拍手のキューを出すって習慣になったらいいのに、、、。

音楽の感動は演奏者と聴衆の間の空間に創り出されるとは誰の言葉だったっけ、、、。

アンサンブルのメンバーも同様の悩みを持っていました。
あたかも、「私はこの曲の終わりを知っているんだ」と言わんばかりの拍手が本当にいやだと言っていました。
激しく同意です。
きっと高尚で教養豊かな自分をアピールしたいスノッブな方なのでしょうね。

スノッブと言えば、とれたてホップが美味い。
大アサリのニンニク蒸し

刺身コンニャク柚子風味

2012年11月6日火曜日

「歌の翼による幻想曲」の謎 

相澤政宏さんの講習会はメンデルスゾーン作曲、ステックメスト編曲「歌の翼による幻想曲」を題材にして姿勢や呼吸や表現を学ぶものでした。

この曲は5月に初めて発表会でソロ演奏した、私にとって記念すべき曲なのですが、ひとつ解けない謎があります。
後半の変奏部分、レシソミレシソー、「」ソミドラソミ、、、

」???

私が所有する二つの楽譜はどちらもここはGではなくFisです。
で、そのことを質問したところ、会場からは「え?そんなはずあるわけないじゃん」てな反応が。
先生もピアニストもFisはありえないと断言されました。
当日配られた楽譜はG
野口龍さんのテキストはFis
私が購入した楽譜もFis
吉田雅夫さんの演奏もここはFisを吹いています。

伴奏はGを奏でています。
Gだとあたりまえすぎる感じがします。
私はやや不安定なFisを踏み台にして次のGへ向かって行く感じが好きです。
それにしてもいつの間に楽譜が書き換えられてしまったのでしょう?
Fisはありえないので誤記?
ありえないってことないと思うんだけどどうなんでしょうか?

2012年11月5日月曜日

相澤政宏さんの講習会

アンサンブルメンバーから勧められ、相澤政宏さんというフルーティストの講習会に行ってきました。

「ウ」か「オ」を発声する形で口を大きく開けて、その口に人差し指を縦に当てます。
そしてひと思いに息をお腹から「ビユゥーー」という音ともに吸う練習をしてからフルートを吹いたら、響きが奇麗になってよく伸びるようになりました。
この「ビユゥーー」という音は、宮城県で冬になると西から吹く猛烈な風の音なのだそうです。
宮城のそれを知りませんが、この練習で想像することができました。

これは大きな収穫と喜んでみましたが、長く吹いているといつものクセでお腹への意識が続かない。

相澤さんは子供の頃、遠方までフルートのレッスンに通っていたそうです。
大変厳格な先生で、90分のレッスンのうち、60分は厳格にソノリテをやるので、たまに休講だったりすると嬉しかったほど厳しかったそうです。
でも今思えば、その練習が大変役に立ったし、もっとやっておけばよかったと思っているそうです。

そうなんだ。。。

もう子供の頃には戻れないしなあ。

達人になるにはそういう修行が必要なのだが、へっぽこはそのエッセンスからテイストを学ぶってことでいいいよね。

2012年11月2日金曜日

本番一ヶ月前

器楽アンサンブルの合わせでした。
Finaleの自動演奏をバックに練習を積んだ成果もあって、まずまずの仕上がりかなと自画自賛。

曲もだいたい覚えたので、ゆっくりで静かな曲のpは人の音を聴く事に集中することで奇麗なハーモニーを確認できたことは大きな喜びでした。
ヴァイオリンもいつになく、豊かに響いていました。
勢い良く吹ききる曲もいいが、ハーモニーを大切に丁寧に演奏するっていいよね。

バスクラが欠席のため、低域の存在感を改めて確認することに。

しかし、大問題が一つ。

そう、「アルルの女」は撃沈。

pのまま、高音域まで出そうとすると、緊張で力が入る。
力が入ると、音が細くなる。かすれる。指が転ぶ。と、ろくなことは無い。

高域をpで「意志」を表現しながら美しく響かせる。
そんなことできたらどんなにいいでしょう。
難しいかもしれないが、それができるようになったらとても大きな成長だよね。
どこまでできるかわからないけど、先生に教えを乞うてがんばってみよう。
何度も失敗してやり直すうちに、疲れてきて、pで吹く事を半ば放棄し、自然と音質優先で吹くようになってしまったが、響きは案外悪くない。
ただ、pとは言いがたい。
でも、音は奇麗だ。
何故なら、力を抜く事ができるからだと思う。
ゲネプロまで、脱力して高域をpで奇麗に響かせる特訓だぜぇ!

2012年11月1日木曜日

fは感情、pは意志

第九の練習でした。
だいぶ形ができてきたので、表現に工夫をするようになりました。

今日はバリトンのソリストH先生が教えてくれたのですが、「ほう」と思ったことがひとつ。

fは感情、pは意志なのだそうです。

以前から教科書に書かれている「pは弱く」ということに違和感がありました。
弱い」とは貧弱だったり、病的だったり、劣っていたりするイメージです。
蚊の鳴くような弱々しい、、、などのフレーズを連想します。
しかし、英語圏ではpはsoftと教えています。
本家イタリアでは確かに弱い、小さい、が一緒くたにされています。

ソリスト曰く、多いに違和感を感じて下さい。pは感情的にならずに、意志を伝える力を持っているのだそうです。

おー。

こういう哲学を知る機会って貴重ですね。

さて、フルートはと言えば、明日は器楽アンサンブルの本番前最後の合わせなので、念入りに課題を練習しました。

「アルルの女」はまさにpに生命感を持たせて意志を表現するってことですね。

感情と意志。相反するものとして定義するなら、高揚した感情は意志で押さえることが困難で、意志とは冷静であるが主張があるとでも言うのでしょうか。
まさにアポロンとデュオニソスを想起します。