2012年5月15日火曜日

フルートと祭囃子の篠笛

ヨーロッパの合理性に根ざした西洋音楽が現在の音楽のデファクトスタンダードとなっているわけですが、勿論世界には西洋音楽と全く異なる音楽が多く存在しています。


合理的な西洋音楽が音楽の世界を大きく広げたことは間違いないですが、それでは合理的でない音楽は人の魂を揺さぶらないのかというとそんなことはありません。


鎌倉時代が起源と言われる祭囃子が庶民を踊らせることもあります。


それにしても祭囃子の文化伝承は大変です。


楽譜がありません。地域毎に口伝で今日まで語り継がれてきました。


篠笛も名人が吹くと、たいへん魅力的に旋律を奏でます。
ただしそれは、唄笛と呼ばれるもので、囃子調の笛ではいわゆるドレミファソラシドができません。


若い人やシニアでも感のいい人は早く憶えます。
そして何より、囃子が好きだという気持ちの強い人の上達が早いようです。


名人からこのとおりに吹いてみろと渡された紙にはカタカナで、
「チートロ、トヒャリコ、チートロロ」
と書いてあります。


そ、そりゃ無理でしょう。だいたい指はどうすんの?


そして太鼓も同様に、
「スケテンツクステスクテンツクス」
です。
名人は「ステスク」の「テスク」はなあ、こーやっておめーよー、やるんだよ、わかったか?俺なんかよー、間違えると年寄りから蹴飛ばされて憶えたもんよー。
てな調子です。


笛を楽譜に書起してみたいと思いましたが、諦めました。。。

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