2012年6月7日木曜日

フルートの高音は

高音が苦手な人は多いようです。


中低音は苦手だが、高音は任せてくれ。という人を聞いた事がありません。


ですが、プロは全ての音域を同じように演奏します。


小さい頃からきちんと学習するとそうなるのでしょうね。


YouTubeで観るEmma Resminiさんは7歳でシャミナーデのコンチェルティーノを暗譜で見事に演奏します。(2012年現在12歳)


シニアから始めた人はやはり、高音は苦手で当たり前のようです。


何故か?


■倍音を出すために息のスピードが必要で、そもそも音が出にくい。
唇を締めてはいけないと言います。中音と同じアンブシャであるべきだと言う人もいれば、James Galwayは同じアンブシャでオーバーブローすることは、腰を屈めずに落ちている物を拾えと言うようなものだと言っています。
私のこれまでの研究によれば(って大げさな、、、)Galwayが言うように全く同じアンブシャではないと思います。
ですが、唇を締めて出すことが正しいかと言うとそうではないようです。
唇を締めると音が細くなり響きません。
お腹を使って息のスピードを上げることが必要で、唇を締めるのはN.G.です。
そうは言っても、アパチャを小さくしてお腹から吹くことで輝いた高音に相応しい息のスピードが得られるのではないでしょうか。


■運指が複雑で連続性がない。
中音の運指のまま、オーバーブローし、音程を補正するために右のキーをいくつか閉じるため、全く連続性がないわけではないのですが、中低音のようには行きません。
指を間違えないようにと、指に強い意識が行きます。
さらに息のスピードを上げてオーバーブローすることを強く意識します。
強く意識することが二つもあると大人はもうお手上げです。
あちこちに力が入ってもうガチガチ。
気がつけばフルートのキーを強く押さえている自分がいます。
よくキーが曲がらないな。
そして腕や首が凝ってきます。


ところで高音を吹く時、息のスピードを上げるので、前歯と上唇の間に空気が入って膨らみます。
アパチャはスマイリングアンブシャではなく、なるべく縦に小さく開けるつもりで吹いています。
この頃は頭部管を5mmほど抜いて、内向きに吹いて音程を捕るようにしているのでもしかすると音が細くなっているかもしれません。
がんばっても5セントほど上ずります。


前歯と上唇の間に空気が入るのは直した方がいいとの指摘もあり、いろいろ試しましたがどうしても直りません。


このあたりも次回のレッスンでよく聴いてみたいです。


なんでもいいんですよ。いい音が出れば。って言われそうだな(笑)。

9 件のコメント:

  1. 高音が出しにくい原因の多くはアパチュアが大きすぎることではないかな〜?と思います。
    アパチュアを形成するためには、アパチュアが出来るそのものズバリの場所の周辺の唇を軽く使うことで行うべきで、他の場所は唇のシワ取り程度にしか使うべきではありません。アパチュア周辺を使うことがわからないと、ついついアパチュアとは離れた位置の唇に変化を起こしてアパチュアのサイズや形を変えようとしてしまいますが、唇はどんどん緊張度を増す割にはアパチュアに変化は起き難く、アパチュアのサイズも小さく絞れません。
    大きすぎるアパチュアは息を絞れませんので、息はすぐに大きく拡散してしまい、歌口のエッジ周辺に届く息はスピードも遅く量も使っている息に対して少なくなってしまいます。

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  2. Sonoreさん、
    毎度ありがとうございます。
    不要な筋肉の過渡な緊張が高音を響かない音にしてしまうメカニズムを見事に端的に説明していますね。
    アパチャを小さくする方法は全体を脱力したままで、必要最小限の筋肉で作るってことですね。
    これは感覚的によくわかります。(すぐにできるかどうかは別にして)

    ああ、早く試してみたいです(笑)。

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    1. 脱力という説明にも問題があるんでしょうね。完璧に脱力するなんて人間には不可能ですし、何も出来なくなります。(笑)
      アパチュアサイズが息によって、それ以上広がることを抑えるのに必要なだけの力は使います。
      ジュースをストローで飲むときに、唇とストローの間で空気が漏れてはうまく飲めません。ストローと唇の空気漏れを防ぐために、幼児はしばしば唇両端の筋肉を使ったりしますが、じきにストローと接している唇の部分だけをうまく使って咥えるようになります。ちょうどそんな感じでいいと思います。
      いつまでも、幼児スタイルでフルートのアンブシュアを作らないことです。

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    2. Sonoreさんの表現を読んでいるだけでイメージトレーニングできます。
      完璧に脱力したら、フルートを床に落としますよね(笑)。

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  3. Popular Postsのところにいつもこのタイトルが表示されていて、ついつい気になりますね。

    高音がある程度安定して出せるようになると、今度は低音域が難しく感じたりして来ます。
    高音域は勢いで出てしまいますが、豊かでふくよかな、あるいは締まりのあるマッチョな低音息は勢いでは出ないからです。^^;
    で、低音域が安定していろいろコントロール出来るようになると、今度は高音域が難しく.......。(笑)

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    1. そして、低音と高音の跳躍はものすごく難しい。
      跳躍が調子いい日はほんとうに気持ちがいい。
      いつもそうありたいのですが、、、、。
      なかなかどうして。
      Popular Postsのパラメータを変更してみました。

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    2. 総てを完璧な条件で成立させることは理想ですが、高音と低温の跳躍など、ゆっくりならまだしも、高速で交互に,,,となると、難しいです。
      こんなことを言っていいのかどうか...ですが、ある程度妥協点をどこかに置いて...というような要領のよさも必要です。もちろん、何かを犠牲にしたと気づかせない程度...ということになりますが。

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    3. はい、妥協なら得意分野ですので。
      気づかせないことができればいいのですが、、、。
      そこは苦手かも。

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