2012年6月13日水曜日

ゴールドフルートとNuvo Flute 商業的考察

ムラマツの発表会でのゴールドフルートは確か39人中5人でした。


所属するアンサンブルは14人中2人。


不景気と無縁な趣味の世界。


そもそも生活がいっぱいいっぱいだったら習い事する余裕ないしね。


私の長年の(再開して1年にも亘る)研究によれば、フルートの個性の違いは吹いている時、奏者が感じる吹奏感が最も大きく、聴き手にその違いは伝わりにくいということです。
吉田雅夫氏によれば、洋銀がフルートには一番向いているが、メーカーからは、あまりそれを言わないでと言われていたそうです。
また、モイーズは生涯洋銀であったことは有名です。


たまたまお気に入りの一本がゴールドであったなら、メインテナンスも楽だし、ゴールドを所有する喜び、愛着が練習を楽しくするでしょう。


私にとってそういう一本がゴールドであったら買ってもいいかなと思いますが、ポケットマネーではだいぶ足りないのと、銀の輝きの味わいも捨てがたいです。


あと300年は続くであろう我が国の不景気と、急拡大しない古典楽器のマーケットの中にあってもフルートは商業的に、単価アップ、高粗利商品へのシフトがうまくいっているようです。


古典楽器を演奏する人口は横ばいでしょうね。
マーケットの大きな成長は容易にはできないだろうと考えてしまいがちです。
ですがそういった先入観に囚われることなく、パラダイムシフトも可能なのではないか。


Nuvo Fluteが、安価で本格的な演奏に耐えるのであれば、エントリーモデルとして学校教育に採用させればいいではないか。
半音が出にくく、クロスフィンガリングをせまるリコーダーより音楽の幅が広がるしね。


大きくなったらアップグレードキットで頭部管を取り替えて、そのままブラスバンドもできるし、より上級なモダンフルートに持ち替えて、中には専門家を目指す人も出てくるでしょう。


団塊の世代のリタイヤ組で、昔吹いていて、時間ができたので再開という人もかなりいるようです。


2万円でおつりがくる価格で、3オクターブ半音階も演奏できて、腕さえ上げればヴィルトゥオーソよろしくシャミナーデだって、ドップラーだって、ジョリベだって。


まてよ、そんな人が巷に溢れたら、いいフルートでへっぽこ演奏する私は引きこもってしまうかも。


今日は仕上がっていないままレッスンだ。





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