2012年8月25日土曜日

人生は蛙のごとく

1977年頃だったでしょうか。
吉田雅夫さんの公開レッスンを聴講した際に、吉田先生の「フルートと私」を購入したらサイン入りの写真がおまけについていました。
写真には吉田先生のサインと「人生は蛙のごとく」と書かれています。

「蛙」をてっきり「虹」と読んでおり、ああ、人生は虹のように儚く美しいものだと言いたいのだと思っていました。

ある時、写真を観た知人が「人生はカエルのごとく」と読んだのには驚きました。

あ、これ、カエルじゃん!

でも、人生がカエルのごとくって????

今、その意味がわかりました。

カエルは飛ぶ時に一歩引き下がってからジャンプするのだそうです。

フルートが良い音が出ないときは一歩下がって(初心に還って)毎日新しく出発しましょう。ということなのだそうです。

つまり、進歩のために初心に還るということです。

出典はアーサーケストラー「機械の中の幽霊」だそうです。

改訂版フルート教本 吉田雅夫著はトゥールー、ヒュルステナウ、ライヒェルトのエチュードが、細かいアナリーゼとともに掲載されています。
読むと、1976年NHK「フルートとともに」でおっしゃっていたことがそのまま書かれていて懐かしいです。


学習者に、これほど細かいアナリーゼを記したメソッドにはおそらく批判もあるのではないだろうかと思うが、音楽センスのないへっぽこには実に参考になります。

初めの簡単な一曲を演奏するだけでも、これほど気を使って音の価値や強弱などで表現をつけることに驚かされます。

1976年当時を実に懐かしく思い出しながら、全てのエチュードを演奏してみました。
モチロン、まともに演奏できない曲も多いのですが、それでも何故か36年前が昨年のことのように思い返すことができました。


今日はなんとアルテス二巻のスケール・アルペジオをM160でやってみました。
一部の調で躓きますが、ほぼなんとかなりました。
毎日10づつ上げていますが、順調に200までいけるでしょうか?
いやいや、無理せずにカエルのごとく下がってジャンプするのだ。


という事で、今日は懐石をシャンパンとともに。
鳴門産若布寄せ

栃尾油揚クリームチーズ、スモークサーモン、生ハム、ピータン

鱚玉蜀黍真薯、錦糸鱶鰭、タピオカ柚子

鯛削ぎ身、煽烏賊磯部巻き

相並山椒焼き、帆立酒盗焼き

蒸し四元豚、水菜、蕎麦の芽、ズッキーニ

石垣南瓜、亀甲飴、モロッコインゲン

蛸オイル漬け、蒟蒻、梅肉、ラレシ、セルフィーユ

葱ご飯、赤出し


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