2012年4月9日月曜日

フルートを楽しもう

フルートクライスのイベントに参加してきました。


ムラマツ新宿に早く着いたので、フルートケースの不具合について相談してみました。
フルートをケースに収納すると、ヘッドジョイントのクラウンのギザギザがGisキーに当たるので、Gisキーに傷がつきます。
長い白髪のゲージツカ風の方がその場で大変親切に対応してくださり、楽器がケースの中でがたつかないよう補修してくださいました。
ムラマツ新宿店って、商売っけが無いと言うか、やや無味乾燥な雰囲気がありますが、スタッフの方は皆、とても丁寧に対応してくれますね。
フルートの買い替え予定は現在のところありませんが、これなら次もムラマツもいいかなと思いました。


クライスのイベントは参加して本当によかったです。


収穫かもしれないこと
■歌口の唇への当て方を根本的に変えられ、大変な違和感がありましたが、それでも音は出ます。
しかも吹き込まなくても少ない息でいい音で響きます。
レッスン受講でいきなりダメだしです。歌口に唇を当てる時に、まず歌口の上下に唇の上下を当てて、その位置決めをしました。これは多くの人が行う間違った方法なのだそうです。
下顎の窪みに唇を押しつぶすようにしてリッププレートを当てたら、息を当てるエッジとの距離が短くなります。そのまま吹くことで常に同じアンブシャが作れるというのが上坂先生のメソッドです。
人によっては受け入れられないかもしれませんが、私は行けそうです。(本日現在)


■フルートの持ち方は、いわゆる三点支持ですが、左手人差し指の付け根よりやや上の部分にフルートを載せる感じが指にストレスがかからないとのこと。
そのように持つためにはヘッドジョイントのエッジがキーの真ん中の延長線上になるほど内側にセットします。
これだとフルートのキーの平面が床と平行にならず、かなり前方向に傾くので、特に右手の運指に違和感が強くなりました。
これはいくらなんでも違うだろう、あとで修正しようと心の中でそっと思いましたが、なんと昨日まで苦しんでいたG Dur属七分散和音の成功確率が上がりました。


■ステージでソロ演奏する際に緊張しないだろうか?この不安の除去が今回、聴講ではなく受講にした最大の目的でした。
当日は会場に入ると、後から来た数人の女性が試奏用のフルートを手に取りなんの躊躇もなく、みごとな速度で難しいフレーズを暗譜で吹くではありませんか。「ああ、これすごく吹きやすいわねえ」「あら、ほんとだこれもいいわよ〜」
うわー音大生かよ。なんかへっぽこのおいらは緊張するなあ。
受講生は全員で4名。
2名づつステージに上がります。私は2組目なのですが、1組目がステージに上がった時点で心臓が高鳴ります。
会場内を見渡すと受講生の多くがなんとゴールドフルート持参です。
なんだか場違いなところに来てしまったと思うと、緊張に拍車がかかります。
もう、やるっきゃない!
名前が呼ばれます。
上坂先生「なんでもいいから吹いてください。
歌の翼の初めのところを演奏したのですが、会場が反応しました。
たいへん小さなボリュームですが「おおおお」ってどよめきと言うには大げさですが明らかなよい反応がありました。
以来、まったく緊張しませんでした。
問題は常に同じオーディエンスでは無いということですが、、、。
もしかすると反応の良いオーディエンスを作る必要ってのが演奏家にはあるのかもしれません。
なんだかとても高いレベルの感覚を想像する自分です。
でもきっとそうだよねプロって。
そんなプロの意識の片鱗を垣間見たような気がします。


これらが本当に収穫となるのかどうかは、しばらくこの全く新しい吹き方にトライして自分が受け入れられるかどうか見極めないといけません。


ムラマツリペアによるフルートについてのお話と、フルートの無料診断(簡単な調整もしてくれます)あり、各種ゴールドフルートの試奏あり、上坂氏の30分の演奏あり、これで総額2,000円。これはお買い得!
お金の事を持ち出すのも下世話ってもんですが、フルート好きにはたまらない魅力一杯のイベントだと思います。
試奏用フルートの数々
これで総額4,000万円くらい
お買い得かどうかは貴方しだい、、、










4 件のコメント:

  1. 七色とうがらし2012年4月9日 8:37

    歌の翼の初めのところで。「おおおお」ってどよめき!

    さすが、やっぱり・・ですね~。
    普段の練習量と質、意欲が緊張しないで舞台に立つ支えになっているのでしょうね。

    アンブシャの上坂メソッド、三点支持。
    わかっちゃいるけど実際に吹く時にできないのです。

    練習しかない事はわかっているのですが、本当にフルートって難しい!!けど楽しいです。

    フムフムと読ませていただきました。
    ありがとうございました。

    返信削除
  2. 七色とうがらしさん、
    プチどよめきです。音楽で言うとウンポコどよめき?(笑)
    緊張を和らげてあげようと、オーディエンスが意図的にどよめいてくれたのかもしれません。
    上坂氏が私を「音の後押しが治らない事が悩み」だと紹介したのですが、案外後押ししなかったので、期待ほどへっぽこでないと思ったのでしょう。

    フルートの演奏を通して音楽を知ると、聴く楽しみも増してきますね。
    それからフルートの音って人の心に沁み渡るように癒してくれるので大好きです。
    ムラマツでDVDを2枚買ってきました。
    まだ観ていませんが楽しみです。

    返信削除
  3. 欧米人の唇がかなり薄い人はともかく、日本人のふくらみの(厚みの)ある唇では、ある程度リッププレートを押し付けないと、歌口穴にほどよく近づけないです。上坂さんのこの指導の内容がいまひとつビビッドに見えなかったのですが、fankyhassyさんの説明で理解できました。私もこの方法です。^^
    どの程度まで押し付けていいか?ですが、その位置から(ほんのわずかの距離の話ですが)さらにもう少し押す事が出来る程度、がいいと思います。
    押すことも引くこともコントロールには必要ですからね。

    返信削除
    返信
    1. そうですね。目いっぱい押している位置から、さらに押せないですからね。

      Galwayはクチビルを強く押し付けるように言いますが、私の教師は軽く当てるだけです。人によって造作が違うので、クチビルを押し付けないで吹く事を押し付けたりしませんが(日本語が複雑)。

      削除