2012年3月27日火曜日

フルートと私

吉田雅夫さんと植村泰一さんの対談です。
ずいぶん前に吉田雅夫さんの公開レッスンを聴講した際に買った本を読み直してみました。
本には吉田先生の写真がおまけでついており、直筆で「人生は蛙のごとく」と書かれ、サインがしてありました。
ずっと蛙を虹と読んでおり、「ああ、人生は虹のように晴れやかでありたいってことだよね」と思っておりましたが、ある時知人が「カエル」と発音するのを聴いてとても驚いたものです。


私の先生がナイチンゲールを看護士だと思っていたのに負けないくらいの勘違いです。


大学生協の書店で思い切り「ダイブツ次郎のxxxxxありますか?」と聞いて、「オサラギ次郎ですね」と言われた時は恥ずかしかったなあ。
開高健を「カイコウケン」と思っていたり、吉本隆明を「ヨシモトリュウメイ」と読んでいたことは内緒です。
今でこそネットですぐに調べがつきますが、案外書籍にもカナがふられていないので同じように恥をかくチャンスは多くの人に公平に存在するのだ。


吉田先生の公開レッスンで、中学生くらいの女の子が演奏を始めた途端に先生は演奏を止め、楽器を調べ始めました。
「ああ、これコルクの位置がずれていますよ。これで演奏してたら耳をおかしくしますよ」と言ってコルクを調整していました。
ドシロートの私はすげーなーと、ひどく感心した思い出が虹と一緒に懐かしく思い出されます。


モイーズのソノリテには低いGから下降するに従い、顎が前に出て行き緊張するとあるが、このことを正しく理解していない人が多いとのことです。
それでは正しく理解するとはどういうことなのか?


そのことについて明示的な記述は見当たりませんが、有名なプロでも人それぞれで、ランパル、ラリューはモイーズの教えとは逆に下降するにつれ顎を引いているそうです。


特に日本人は耳をつんぼにしておいて形からはいろうとする。
いい音がすればどんな方法でもいいのだと明言しています。
ナイチンゲールを看護士と勘違いした私の先生と同じことを言っています。


さらい方の工夫が足りないとも言っています。
目的を明らかにし、自分で方法を考える。メソッドはあくまでも参考にするってことですね。
日本人が自分で考えることが不得意なのは今に始まったことではないようです。

2 件のコメント:

  1. 来ました(笑)。すとんです。

     ソノリテとアンブシュアについての記述が多いですね。分かるような気がします。そのあたりって悩み始めるとキリがないですね。

     私は前の先生に「門下によって違いがあるから、余所の先生の言うことを真に受けちゃダメよ」と言われた事があります。先生に許可をもらって、上坂先生のフルートクライスにも行った事がありますが、その次のレッスンの時に、別のやり方を習ったものです(笑)。

     「ソノリテは初心者が手を出していい教則本ではない」「アンブシュアは作るものではない」と教わってますので、最近の私は、ソノリテ(とタファゴベ)はやってませんし、アンブシュアに関しては、何も考えずに、ただフルートをクチにつけるだけで演奏しています。

     そんな事よりも、フルートらしいキレイでかろやかな音が出せるように、そちらにばかり気を使ってます。つまり“耳を開いて演奏する”事に重点を置いてます。

    >さらい方の工夫が足りないとも言っています。

     練習の仕方が分からない人が多い…って事ですね。私も同感です。練習の仕方は、その都度、自分の先生に教わってますが、他の人はどんな練習を日々しているのか、興味ありますし、自分の練習のバリエーションも広げたいと思ってます。もしかすると、ブログを読みあさるのも、私の場合、そのあたりを探しているのかも。

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  2. いらっしゃいませ。大先輩にお越しいただき光栄です。

    ソクラテスもプラトンもみんな悩んで大きくなった(旧いか、、、)と思いますが、フルート初心者または独習者にとって、諸先輩はいろんなことを言うので、どうしたらいいのか悩むことは同じようですね。

    今日の練習の成果が明日出るというものではないので、今の練習でいいのだろうか、間違った方法で続けているだけで無駄な時間を使っているのではないだろうかと悩んでしまうのでしょうね。

    最近、自分の中で集約していることは、自分の耳でよく聴くことと脱力です。耳を開いて練習すると同じですね。
    そして、できるだけいい音を出すにはどうしたらいいのか、自分で考えて工夫しなければならないと思うようになりました。

    タファゴベは風の谷のフルートのJICCOさんが効果的だと言っていましたので、17の日課練習のEJ4を取り入れています。
    マイナーに転調するあたりが、バッハの無伴奏パルティータみたいでエチュードと言えど、なかなかかっこいいので気に入っています。
    アンブシャについては多くの方から、自然なままフルートを口につけてすぐに吹けるようになるべきと聴き、そうできるよう努力しています。
    あ、努力しないとできないって自然じゃないか、、、。

    フルート練習者のブログは早くからすとんさんを熟読していました。

    みなさんが辿った軌跡を伺い知ることで、いつかブレークスルーする日が来る事を願って止みません。

    またお越し下さい。
    コメントありがとうございました。

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