2012年3月18日日曜日

フルートの材質

フルートの購入を検討し、実際の楽器を調べると、各社とも多くのモデルを製造、販売しているのでその選択に迷う人も多いことと思います。
製造メーカーは商品のラインナップを増やすことで、売り上げ拡大というマーケティング効果を期待します。
かなり大雑把ですが、一般的に単一商品より二つのバリエーションにすることで√2倍、三つにすると√3倍の売り上げ増になります。
本質的なニーズより、売り上げ拡大のための商品戦略が豊富なラインナップを登場させているように見える会社もあります。
その結果、迷ってしまって買い控えるという逆効果がありそうなメーカーもありますね。
価格の安いものから高いものまであり、キーのタイプや足部管の仕様による違いの他、材質の違いで大凡の価格が異なってきます。
材質と価格の関係については、ネットによくその記述を見る事ができますが、高価な製品ほど企業の粗利に貢献するように仕組まれています。

かつていくつかの楽器を試奏した時に、それぞれの楽器の吹奏感がかなり違う事にたいへん驚きました。

ですが、果たして言われているような材質による違いは認められるのだろうか?
FaceBookにおもしろい実験を見つけました。
http://www.facebook.com/notes/boehm-flute/goldsilverthat-you-dont-know/185176821589378

フルートの専門家でも、演奏を耳で聴いてその材質を言い当てることは難しいのですね。
総銀と24k Goldを言い当てた人が多いです。
そして、僅差ではありますが、総銀の音色の評価が最も悪い。
総銀は普段から最も耳にする音なので聞き分けやすいのと、そろそろ銀の音に飽きがきていると考えるのはどうでしょうか?

何れにしても、演奏者が感じるほど、聴き手には材質の違いは届かないということです。
YouTubeでGalwayがたくさんのフルートをとっかえひっかえ演奏している様子がありますが、どれを聴いても明確にGalwayの音がします。
明示的な材質による特徴は見えてきません。
気持ちよく演奏できる楽器を見つける事が重要で、材質にはさほどこだわらなくていいようです。
貴方が思っているほど、人は貴方を見ていない。ってことと似ていますね。
なんだか寂しい気がします。

わたしゃそんなことより演奏技術だ、、、汗。

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