2013年10月22日火曜日

感情移入

我が歌の師匠のコンサートに行ってきました。

師匠の指導は只管「感情移入」。

歌いだす前から、その曲の感じになりきっている表情は凄まじい迫力です。

その師匠は、「椿姫」でビオレッタ役を演じる3時間前から楽屋で役になりきって号泣したそうです。
そうすることで、はじめて浄化されるのだそうです。

そのくらいの気持ちで役になりきることを私にも要求します。

レッスンでは、そのつもりで試みて嗚咽して歌えなかったこともありますが、それでいいのだと言います。


これをフルートに応用できるだろうかと考え、このごろは、フルートもそのつもりで吹いているのだが、歌詞がないだけに自分の好き勝手なイメージで吹いています。
「やりすぎです!」と言われるまでそのつもりで吹いてみようと思う。


休憩をはさんだ第二部の冒頭で指名され、「ラストワルツ」を歌うはめになりました。

真剣に楽曲に向き合い、「その気」になって自分を表現すれば、たとえ聴衆が何千人いてもあがったりしないそうです。

100%その気になったとは言えませんが、ワインも手伝ってあがりはしませんでした。

シロートへのお世辞半分だとは思いますが、大きな拍手が嬉しかった。

今度、人前で演奏する機会があったら、どっぷりと自分の世界に入って、唯我独尊状態で演奏してみたい。試みとしてね。

やはり、音楽は聴くだけではなく、自ら演奏することで楽しみが倍増しますね。

生きててよかった。

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