2014年1月15日水曜日

簡単な曲ほど音楽的表現が難しい

初見用に使っていたGariboldiの簡単なエチュードの一巻が終わり、次回のレッスンからは、同じ楽譜を初見練習ではなく、音楽的に演奏することになっています。

それにしてもシンプルでつまらない曲に見える。
Thirty Easy and Progressive Studies#1
吉田雅夫さんによれば、トスカニーニはどんなつまらない曲でも見事な音楽にすると言っていました。

トスカニーニと言えば、その昔、高校生の頃読んだ「音楽の友」に逸話が紹介されていました。
ある日、トスカニーニが振るオケの練習でフルートが一向にトスカニーニの言う通りに吹かないのでトスカニーニが怒って、
「何度言ったらわかるんだ、俺の言う通りに吹け!俺はトスカニーニだぞ!」
と言ったら、フルーティストが、
「俺はモイーズだ!」
と言ったとか、、、。
この手の逸話ってのは、どこまで本当かわかりませんが、両者の性格を言い表していることは間違いないのでしょう。

よっしゃ、おいらもトスカニーニになってやろうじゃないの。
まず、デュナミークを大げさにつけてね。
それから、スラーをレガートのスラーなのかアーティキュレーションのスラーなのか、スラーの最後の切り上げをどの程度にするか、吉田雅夫さんの「演奏の原理」を参考にしていろいろ試してみるのだ。

華やかな曲は細かい音符がたくさん並んでいて、指を動かすことができればとりあえずOKって感じですが、指回りに全く問題がない曲こそ、音楽的に演奏できないと意味がないのだ。
アルテスの一巻をしっかり修了していれば、今更このレベルに戻る必要はないのだろうが、なにせなんちゃって修了だからなあ、、、。
でも今回、改めて勉強することにワクワクしているのだ。


映画「スペース・タイム 時空を超えた使命」観る。
フィンランドのカウリスマキ監督作品
膨大な予算を使って創った映画がこれですか、、、。
平穏な宇宙で命を吹き込まれた「運命の書物」を人が欲望のままに書き換えようとする。
だいたい、書かれている文字がローマンだということでもう食欲減退。
教育水準が高い国にしてはお粗末な映画。
パートllができるかどうかは出資者しだい、と最後に言うのだが、誰かこれのパートllに出資するまぬけはいますかあ?

0 件のコメント:

コメントを投稿