2013年9月16日月曜日

Emmanuel Pahud Mozart

昨晩テレビでパユの演奏を観たフルート吹きは多いのではないでしょうか。

ですが、眠気とよっぱでよく覚えていない。

で、今日録画を観てみました。

上手だとか、音が奇麗だとか、そんなことは当たり前すぎて言う気になれない。

袖から舞台に出てくる時点で、満面の笑顔。

オケや指揮者に向かって、「さあ、一緒に遊ぼうぜ、用意はいいかい?」とでも言いたそうな感じなのです。

そりゃもう自信に溢れていて、音を間違えたらどうしようなんて心配はサラサラない感じ。(当たり前だけど、、、)

でもってモーツァルトのD Durのオケの前奏って普通ソリストは吹かないのですが、パユちゃんは冒頭部分を吹いています。
しかもオケにぴたっと寄り添っている。
こんなの初めて観ました。

で、一楽章ですが、私の楽譜と違って吹いています。ところどころ装飾を入れています。

更に、音の価値(長さ)をインテンポではなく、揺らしています。

モーツァルトの演奏は歌いすぎて音の価値を変化させてはならないと教わりましたが、パユちゃんは自由に歌っています。

しかも、暗譜。

もう演奏することが楽しくてしょうがないって余裕が観ていて実に気持ちいい。


それとね、

彼は演奏に夢中になるとつま先を上げるんです。

これ、私も舞台で夢中になるとそうなるんです。決して私が真似をしているわけではありません。もしかしたらパユが私の真似をしているのかもしれません。(なわけないか、、)

超一流のプレーヤーと奏法が同じなのかもしれないって考えたら、キャー!嬉しいではないか!!

2 件のコメント:

  1. 還暦の笛吹き2013年9月16日 23:00

    私も観ました 聴きました!
    funkyhassyさんのおっしゃるとおりですね
    自由自在 融通無碍 ・・・・・
    聴いている私もなんか嬉しくなってきて
    知らぬ間に 笑顔になっていました
    (家人に指摘されて 気がつきましたが・・・・)

    モーツァルトの時代は 演奏者が装飾音符を入れるのは ごく普通のことだったそうです
    Improvisationは、ジャズの特権ではなく モーツァルトの時代でも 音楽を愉しむ心が創りだす奏法として当たり前だったとのこと 
    今では 当時どのように装飾を入れて歌っていたか 実際のところ わかっていないそうです(「西洋音楽論~クラシックに狂気を聴け~」 森本恭正 光文社新書より)
    パユはパユの歌を歌っていたのだと思います 素敵ですね!!  

    返信削除
  2. 還暦の笛吹きさん、

    コメントありがとうございます。
    知らぬ間に笑顔にさせてくれたのですね。
    いいですね。いいですね。
    何か形にならないパワーをもらえたようです。

    西洋音楽論、おもしろそうですね。
    内容が難しくなさそうだったら読んでみます。

    返信削除