2014年3月5日水曜日

手段と目的は転倒するもの

なのですね。

音楽を高いクオリティで記録、再生する技術が当たり前の現代では、今聴きのがしても、何度でも聴き直すことができるわけです。

そうすると、つい聴き方が等閑になって真剣に貪るように聴く必要などないわけです。

そして、再生装置の優劣に目が行ってしまします。

仕事から帰宅し、お気に入りのレコードに針を落とし、それなりのオーディオ装置から流れる音楽で至福の時間を楽しむなんて大人のいい趣味だと思います。

ですが、かつてはオーディオメーカーの香りづけされたキャッチコピーと評論家の訳知り顔な批評に踊らされ、サラリーの大半をハイプな装置に費やした人達が大勢いました。

音楽を聴くために購入したオーディオ装置なのに、いつしかいい音を聞くためだけの機械として、とっかえひっかえされるようになったわけです。

3ヘッドのテープデッキにオシレーターをつないで、出力側のVUにドロップアウトを発見しては落ちこんでメーカーにクレームする人。

オーディオ装置に触れる時は白い手袋をせずにはいられない人。

本に書いてある音と違うと言って、装置をバラバラに分解して組み立てられなくなった人。

評論家の真似をしてパイプを咥えるようになったが、レコードを3枚しか持っていない人。

チャイコフスキーの序曲で大砲が鳴るところをトレースできるカートリッジを絶賛し、楽曲を聴いていない人。

本末転倒だ!などと言う気はありません。
本末はだいたいにおいて転倒するもの。
ただしそのことに気がつくセンスは大事だと思う。


今日もフルートは150回の斜腹筋とソノリテ音色の同質性とスケールとアルペジオとT.G. EJ4の他にはエチュードを軽く復習ったのみで歌の個人レッスン。
ピアノとのアンサンブルで遅れる傾向があることと、つい腰を入れて歌うことを忘れ、平べったく歌ってしまうクセを猛省。
先生の指導により、声を響かせて歌うことができてくると実に気持ちいい。
問題はすぐに、その方法を忘れて楽な歌い方になってしまうことだ。

明日はフルートのレッスンなのだが、うまく表現できるだろうか。。。
まともに吹けない曲でも、思い切り表現してみるようにしてみたい。
これは目的に叶ったひとつのチャレンジなのだ。


賞味期限?気にしません!


300gのサーロイン。
ボルドーと一緒に旨々♪

0 件のコメント:

コメントを投稿