2014年3月21日金曜日

一仕事を終えて

合唱の本番演奏を終えて一段落し、ほっとしている。

が、6月上旬には次の本番が控えていて、これまでのレパートリーに加え、新たに5曲を暗譜しなくてはいけないので、あまりまったりしているわけにもいかず。


昨日は練習時間を大幅に削っていたフルートのレッスンに臨んだが、アンデルセンの十六分音符が並ぶアレグロは三つのアーティキュレーションと七つのリズムをほぼ毎日浚った成果が演奏に現れているからということで、滑らかさに問題を残すものの、無事◯になった。

やったね!

ただし、もうできるようになったと思っていた初見テストは見事にボロボロ。
簡単な楽譜なのに吹いていて数え方を間違える、そしてその間違えに気づかない。へっぽこだなあ。。。凹む。。。
私の場合は特に十六分音符が四つ並んでいたりした後に続く二分音符を半分の価値で演奏してしまったりするのだ。
自分が苦手なパターンを知る事。
譜読みの段階でこういう苦手なパターンを発見し、数えながら吹けるテンポに落として吹く事。
それさえ守ればできないはずはない。
よっしゃー、次回はやったるぞ。と張り切る私だ。




フルートをステージで演奏するときは、そりゃもう緊張との戦いで、逃げ出したいような気分になる。
おそらく寿命がいくらか縮んでいることだろう。

それに対して、歌の本番では、朝から思い切りテンションを上げて、聴衆を私のパワーで飲み込んでやるんだという気概に溢れ、失敗する不安や過渡な緊張感は不思議となかった。

暫く前のGalway Flute Chatで、「みなさんは、本番直前に控え室では何をしていますか?苦手なパッセージを練習していたりしますか?」というような質問を投げた人がいました。
イギリスのプロの演奏家から「ありえない!それはその曲の準備ができていないということだ!」と返信されていました。

プロにはありえない話しでしょうが、へっぽこシロートは自分の出番直前まで悪あがきしたくなるものです。その気持ちはわかります。実際にいつもそうしてきました。

ですが、今回の歌の本番では、上がったテンションをどうキープするかということだけを考えていました。
格闘技の選手が試合前に「あの野郎。ぶっ殺してやる。俺は世界一強いんだ、絶対にぶちのめしてやる!」と自分に言い聞かせているかどうか選手に聞いたことはないのですが、たぶんそんなような自己暗示をしているのではないでしょうか。

歌もフルートも音楽で思いを伝える、聴き手のココロを動かすということでは同じなはず。

なぜかわからないが人前でフルートを演奏する時にテンションを上げて臨むということができるかどうかわからない。

フルートは歌と違って「吹く」技術にまず囚われてしまうからかもしれない。

楽譜を観ながら演奏するということに、何か仕上がっていないものを披露するような後ろめたさを感じる今日此の頃なのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿