2012年1月28日土曜日

Embouchure ( Ansatz )


スケールの練習をしていても音色が安定しません。

鏡の前でスケールを練習し、姿をチェックしました。
いつの間にかすっかり老けてしまった。常に一回りほど若く見られていたのに、ある時を境に近所の子供からおじいさんと呼ばれるまでになったのは驚きである。40代なのに定年退職ですか?と聞かれた時は殺意を覚えました。
鏡の向こうに、音色を安定させたいとばかりにアンブシャをいろいろと変更している自分がいます。
アンブシャを意識しだすと、ますます音色が不安定になってくるのが常です。

アンブシャ(deアンザッツ)の作り方は大きく分けて二つの説があるようです。
  • ブライテンアンザッツ
唇を横に引っ張る。(GalwayはN.G.だと言っています。)
  • シトゥルフェンアンザッツ
唇をめくって、唇全体をへの字に曲げる。(Galway推奨)

アルテスによれば最大でも12mmまでと言われているアパチャの横幅は私の場合、10mmほど。同様にアルテスは上下の幅は紙一枚と言っています。微笑した時のようにと言っていますが、両端は上げずに真横か幾分下気味と言っています。
平らな胸の鏡の中の少年は1mmほど。
アルテスさん、紙一枚はないだろう。Sir James Galwayはスマイリングアンブシャはほんとうによくないと言っています。
初老男性のクチビルをしかも内側の濡れているところをじっくり観察するのって気色悪いですが、これはとても貴重な映像です。

Hans Peter SchmitzのFloten Lehre1には幅5-10mm、高さ1-2mmで唇を横に引っ張れと言っています。
あれこれ見出すとキリがありません。そしていよいよ混乱するばかりです。
Galwayのすさまじいばかりの響きを聞くと、Galwayを信じてみたい気持ちになります。
めったにないのですが、低い音から高い音まで軽く鳴る時はアンブシャを意識していません。唇なんて軽くプレートにあてればいいのさ状態です。
なので、そのめったにない良く鳴る時の自分の状態はどうであったか、それを記するためのブログ開設であったのに、考える程にますます同じスパイラルに突入します。
ニーチェよ。私を見よ!フルートの永劫回帰だ。どうだまいったか!

それにしても自分の演奏を録音して聴いてみるとほんとうにひどい。
6/8のリズムに乗れていない。(演奏中は乗れていると思っている)
やたらと重く演奏しがち。
タンギングの甘さが演奏に出るのか、切るべき音がつながって聴こえる。
そう、このタンギングってやつがアンブシャを崩すコツなのだ。だから、どうしてもしっかりタンギングしなくなってしまう。
それでも音色優先でいいのだろうと思っていたが、録音を聴くと唖然とする。
スパイラルは、めくるめく車輪の糸車。いつまでも紡いでばかりで一向に布にならない。
一本一本糸を織った衣服でいいではないか。なぜ、安い労働力を犠牲に大量生産、大量消費ばかりしたがるのか。
イランの映画「運動靴と赤い金魚」観る。捨てようと思っていたズックはまだ10年は履けそうだ。



テレビ東京。久しぶりに見る森喜朗、政界では彼を「シンキロウ」と呼ぶそうです、麻生太郎を中心に。
イット革命はその後マイケルジャクソンの遺作にまでなりました。
出来が悪くても総理大臣にまでなれる。なんと夢のある我が国ニッポンではありませんか。

2 件のコメント:

  1. ロジェです

    すごい 映像ですね
    自分の英語力のなさは悔しいですが
    勉強になります

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  2. 人によって言う事が違いますよね。顔の形がちがうのですから全ての人にあてはまる吹き方がないのは当然かもしれませんがビギナーはどうしたらいいのかわからないため最初に躓きますすよね、アンブシャって。

    Galwayは歌口の半分ほどを塞いでいますね。そして外側に回してはダメで、内側に吹き込めと。
    倍音が低いのではなく、下の音が高いのだから、下に吹き込みなさいと。

    でもあまり塞いで吹くと音が細くなるのと音程が低くなってしまうし。
    うーん、どうすればいいんだろう。。。。

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