2012年1月29日日曜日

演奏する時のイメージ

フルートアンサンブル コルディスのブログ に演奏する時のイメージについて重要な示唆が記されていました。


昨年の夏、軽井沢でとあるMBAセミナーに参加した際に、丸山コーヒーの社長に会う機会がありました。社長はバリスタを育成しているのですが、できあがるコーヒー豆をイメージしながら焙煎修行する人とそうでない人では成長に大きな開きがあると言っていたことを思い出します。


ロングトーンでもソノリテでも自分が理想とする音色をイメージしてから吹きなさいとは多くのプロが一様に言います。(アンブシャはいろんなこと言うので困りますが)


正直に告白します。私はこの理想とする音色があいまいなのです。つまり、これといった理想とする音色がないのです。それでは全くどうでもいいのかと言うとそうではありません。もちろん奇麗に澄んだ音、高原のそよ風に乗って聴こえてくる軽やかで明るくチャーミングな音、そんな漠然としたイメージは持っています。ただ、ランパルの音はねえ、とかニコレはとか、パユが云々ってのはわからないのです。同じ曲のいろんな演奏家のCDを持っていますが、音色ってどれもイフェクトがかかっていて違いがあまり感じられません。
それでもYouTubeで聴いたGalwayのマスターレッスンの音だけは印象が強いですね。イフェクトのかからない臨場感がかえって新鮮です。
当面はGalwayの音色をイメージすることとします。いつかGalwayの音になってやるぞと。


次に演奏のイメージですが、これもエチュードを始め、漠然としていました。
フルートの場合、演奏するためにアンブシャだとか、指回りだとか技術的なことも重要ですが、やはり音楽を奏でるわけですから、自分がその曲について持っているイメージを表現して聞き手に伝えることが重要でしょう。
私が毎日参考にしているアマチュアフルーティストのブログ風の谷のフルートで歌の翼のイメージについて筆者が私とほぼ同じイメージを持っているのには驚きました。
自分で演奏を録音して聴いてみると、なんとも情けないくらいにダメダメの演奏なのですが、どうしたらいい演奏ができるのか、あれこれ技術的なことばかり考えていましたが、イメージを明確に持って、そのイメージを聞き手に伝えるんだという感性で演奏したらうまくいくかもしれないという仮説が正しいかどうかは、今日はもう遅いので明日のココロだ。


音楽は具体的な意味を持たない言葉だと吉田雅夫がよく言っていました。
質問があって答えがある。また、いい音楽は山があって三つ目で先へ行くとも。
PennsylvaniaのフルーティストThe Sensible Flutistに、こんなのがありました。Practice with your brain, perform from your heart 頭で練習し、心で奏でよってことでしょうか。
頭で考えすぎていたのかも知れない。


明日、ココロで奏でることができるかどうか。今からワクワクしてきました。

2 件のコメント:

  1. ロジェです

    さすがですね
    目標はGalwayですか

    やっと少しは音が
    だせるようになった私は
    まだ、自分のことで精一杯で
    「音さがし」の旅には
    でていません
    フルートをはじめて8年
    7年間は悪い癖が治らず
    「吹くから鳴る」
    「息を出し続けるから鳴り続ける」
    ということが
    少しはわかったのですが
    いい音にはほど遠いです

    フルートが好きになったのは
    中学1年の時に
    ランパルのLPレコードを
    買ったときです
    確か『精霊の踊り』と
    『ロマンス』(ヴィオリン曲
    を演奏)だったように思います
    こんなにいい音色と
    感動したのですが

    いま ランパルのCD聴いても
    感動はありません

    プロのフルーティストの
    コンサートでも
    「うまいなぁー」とは
    思いますが
    やはり感動はありません
    少しは知ったから
    なのでしょうか?

    私も音色に執着心を
    持つようにします

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  2. 目標は常にストレッチ(笑)

    フルートがよく鳴っている時って気持ちいいですね。問題はいかにコンスタントによい状態を保つかですね。
    ランパルのレコードに感動したのですね。私はこれといって印象に残っている感動体験がありません。
    漠然とですが、フルートはやさしい高原のそよ風の音って感じが好きです。
    プロのCDはそりゃ確かにとても上手な演奏ですが、大きな感動って私もないですね。
    ひとつには街中に音楽が氾濫するようになったことの弊害かもしれません。
    レコードが発明される前までは音楽は生で一回聴いたら消えてしまうなんとも刹那的で、またそのことが切なくもある至高の芸術だったわけです。

    拝借したGalwayのよい音を出すためのテクニック、大変参考になりました。
    今、小骨が喉にひっかかっているような、気になることが少々あり、練習に集中できません。
    魚をこの世から抹殺するか、魚より自分が強くなるか。。。。
    つまらないことを気に病む思考のクセを治すのがいいのでしょうね。これもまたアンブシャくらい難しい(笑)。
    Galwayも言っていますね。楽天的であれと。
    ロジェさんを見習って修行を積まないといけないですね。

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