2013年5月10日金曜日

小出信也さんの生演奏

横浜栄共済病院の会議室で小出信也さんのボランティア演奏を聴いてきました。

5月12日はナイチンゲールの誕生日だそうで、それにちなんで看護師の人達が演奏会を企画しているのだそうです。

そして小出信也さんは何年か前に心筋梗塞でこの中の病室にいたそうです。

昨年は自転車で訪問し、途中道に迷い、最後のドップラーしか聴く事ができませんでした。その際は、遅れて入ったこともあり、一番後ろの壁際で立ったままでしたが、まるで音が手で掴めそうなくらい豊かに後ろまで響いていることに驚いたものでした。

今日は早めに会場に入ることができ、前に着席するよう促されるまま最前列に陣取りました。

すると、部屋に響く音というよりはダイレクトに発生する音そのものが聴こえてきます。
アンブシャについての新しい閃きはその後どうなったのだろうか、思わず口元ばかり注視してしまいました。

前半は日本の唱歌、後半が洋物でした。
私のレパートリーの「浜辺の歌」、「歌の翼」、「アンダンテ/モーツァルト」がプログラムされており、こりゃ何が何でも聴かねばならぬとでかけたわけです。

演奏する曲をよく知っている、それも何度も聴いたというのではなくて、何度も自分で演奏した曲を改めて聴くとなると、かなり細かいところまで聴こえてくるので聴く楽しみも倍増します。

聴衆は入院している患者さんがほとんどだったようですが、せっかくのいい機会なのだからもっと外部から聴きに来てもよさそうなものです。
しかも無料ときているわけですからね。
一流の演奏家の生演奏が無料で聴けるなんて、なんともったいない。

で、終了後は久しぶりに代官山の隠れ家「MAR」へ。








あー、お腹一杯。

明日はアンサンブルの合わせです。
うまく行くでしょうか、、、。


池田晶子さんの「14歳からの哲学」読了。
いやー、おもしろかった。
自分が中学生の頃考えていたことそのものです。
彼女の宗教観、宇宙観、世界観、存在、自分とは、などの考え方が私とまるで同じです。

さっそく、アマゾンで「41歳からの哲学」をポチっとしたのは言うまでもありません。

2 件のコメント:

  1. こんばんは(いなほ)

     間近で演奏を聴けて良かったですね。こちらも図書館から借りたCD聴いてみました。正直言って衝撃でした。「歌の翼」「アルルの女」「美しきロスマリン」の3曲でしたが、特に「美しきロスマリン」はフルートであることを忘れるほどでした。T.A子さんのものをMDに入れていましたが、差し替えました(笑)

     小出信也さんの演奏を聴いていると西洋の音楽家の曲であるにもかかわらず、なぜか日本の心のようなものを感じます。繊細なところとダイナミックなところの対比の表現がすごい。久しぶりに感動する演奏家でした。

     病院での演奏が多いようですが、ぜひ赤坂の山王病院で演奏してほしいです。素晴らしいピアノをホールにおいている病院で毎月院内演奏会があります。
     

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  2. いなほさん、
    立派なホールではなく、身近な距離感で聴く演奏が好きです。(ある程度の響きはあったほうがいいですけど)
    衝撃を受けましたか。それはよかったです。
    昨日、小出さんも日本にはいい曲がたくさんあるとおっしゃっていました。
    小出さんは小柄な方ですが、大変豊かにフルートを響かせます。
    そして、姿勢が美しいです。
    今日は、小出さんになったつもりで吹いてみました。
    そのくらいで急に音痴が治るわけありませんが、いい音で響かせる事ができました。
    公民館で演奏したりしていますので、何かのきっかけがあれば赤坂の病院での演奏も実現できるかもしれませんね。

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