2015年2月24日火曜日

フルートの重量と体力、もしくは気力

音楽仲間との練習後って、いくらかの興奮状態がしばらく続いて、しばらくの間眠れないことがあります。

練習していた曲がずーーっと頭の中で鳴っているのです。


オペラの稽古の帰り路、仲間と食事したのですが、いつになくハイになって午前4時まで呑んでしまった。

二日酔いはしなかったものの、さすがに疲れた。

疲れた状態での日課練習。

いつも洋銀の菜々子(ムラマツM70)で練習することが多いのだが、この日は総銀のADを吹いてみた。

血中にお酒が残っているせいか、簡単なスケールでいつも転ばないところが転ぶ。

つまり、弱いポイントが出るってことだな。そこをしっかり練習すればいいのだ。

集中的に練習するポイントが判明するので、飲みすぎた翌日の練習には大きな意味があるのだ(と思うことにしよう)。

そして音程が不安定。。。

お腹の支えって言うんでしょうか。しっかりお腹で吹いていないみたい。

そこでいつもの菜々子に取り替えてみた。

びっくり。

不安定だった音程も改善され、スケールの指も軽快になった。

これまで洋銀の菜々子はよく鳴るけれど、パワーをかけるとサチり気味なのに対し総銀はしっかりパワーを受け止めてくれる印象で、キーのカチッとした感触も総銀の方がはっきりしていて吹きやいように感じていた。

疲れていて総銀を鳴らす力がないなんて初めてのことだ。

おいぼれたか、、、。
洋銀の菜々子

総銀のADCC
360g VS 435g  たった75gの違いがこれほど違うんだということに初めて気がついた。

管が薄い9kは軽くて鳴らしやすいので年配の人に向いていると言うことの意味がわかった。

でもそれならムラマツEXでいいと思うのだけれど、同じような音色だしね。

2 件のコメント:

  1. 30年以上、洋銀とその親戚の真鍮しか吹いて来なかった私ですが、確かに楽なんですよ。
    もう四半世紀以上前から老いぼれていたのかしら.......(笑)

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    1. Sonoreさん、
      管が薄くて軽い楽器は、いわゆる「やすもの」で、そこから出る音は「やすっぽい」という先入観があったのかな、、、。

      でも確かに、総銀の方が音が柔らかくて、吹き込んでも楽器がしっかりパワーを受け止めてくれる印象がよかったんです。
      14k 18k 24kはこの柔らかさが出にくいので好きになれないんです。
      9kは14kに比べるとさほど含有量が変わらないのに、とても軽い音色なのは、ゴールドの含有率より管厚が薄いことから来るのではないかな、、、。
      なので、総銀のヘビー管ってどうなんだろうなあ、って妄想していました。
      響きにくい金属をパワーで鳴らすことが「いい」ことだという考え方から、少し「引いた」吹き方で楽にお腹をコントロールする吹き方が新鮮でした。

      「老いてこそわかる」というと大げさかもしれませんが、ハードヒッター向けのドライバーから、よくしなるスイートスポットの広いクラブで楽に振り抜く打法ってのもアリかもしれません。

      いずれにしても、楽器を云々する前に音楽を感じる力を鍛えることが先なことは間違えありません、おいらのばやい。

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