第九の練習でした。
だいぶ形ができてきたので、表現に工夫をするようになりました。
今日はバリトンのソリストH先生が教えてくれたのですが、「ほう」と思ったことがひとつ。
fは感情、pは意志なのだそうです。
以前から教科書に書かれている「pは弱く」ということに違和感がありました。
「弱い」とは貧弱だったり、病的だったり、劣っていたりするイメージです。
蚊の鳴くような弱々しい、、、などのフレーズを連想します。
しかし、英語圏ではpはsoftと教えています。
本家イタリアでは確かに弱い、小さい、が一緒くたにされています。
ソリスト曰く、多いに違和感を感じて下さい。pは感情的にならずに、意志を伝える力を持っているのだそうです。
おー。
こういう哲学を知る機会って貴重ですね。
さて、フルートはと言えば、明日は器楽アンサンブルの本番前最後の合わせなので、念入りに課題を練習しました。
「アルルの女」はまさにpに生命感を持たせて意志を表現するってことですね。
感情と意志。相反するものとして定義するなら、高揚した感情は意志で押さえることが困難で、意志とは冷静であるが主張があるとでも言うのでしょうか。
まさにアポロンとデュオニソスを想起します。
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