基礎練習を終えて、ムラマツレッスンセンターの発表会に出かけて来ました。
世間は暑いのに、どうして行く先々こうも寒いのだろうか。
朝から京王線は人身事故で、動かない電車の中は猛烈に寒い。
何時からか「飛び込み自殺」は「人身事故」と言われ、いちいちニュースにもならない日常茶飯事となりました。
外はくそ暑いのに、よく電車に飛び込む元気があるものだ。
あ、元気がないから飛び込むのか。
で、振替輸送先の小田急に乗り換えるも、やはり寒い。
ムラマツのホールもそこそこ冷えてる。
帰りの電車の寒いことといったら、ほとんど嫌がらせ状態だ。
外が暑いからとても長袖で出かける気になれないのだが、こんなに方々が寒いとなると上着が必要だ。
夏でも上着が売れるようにとのアパレル業界の陰謀かいな。
で、いいですね。シロートの発表会。
終盤の数人の方はとてもアマチュアとは思えない素晴らしい演奏を披露してくれましたが、その他の方はいわゆるシロートの演奏。
じっくり聴いてみると、人それぞれの音がします。
シニアな方の吹いた、「精霊の踊り」とヘンデルの「ラルゴ」に一番心を動かされたかな。
だって、一所懸命なんだよね。いろいろ粗も見えるけど、いいのそんなこと。
芸術の領域ではないかもしれないが、娯楽としての音楽として十分楽しい。
「精霊の踊り」を演奏された方は、暗譜しているのでしょう、終始目をつむったまま、一所懸命に演奏していました。
私の「精霊の踊り」はこういう風なのだ。みんなわかってくれるよね。と訴えているようでした。
私もそうなのだが、中音域を吹いていて低音域の音が混ざる人がとても多い。
これは聞き苦しいので是非とも治さないとね。
それと、少しうまくなってくると少ない息で鳴るポイントを見つけることができるわけですが、すると調子に乗って吹き過ぎてしまう人が多い。
音がおしつけがましくなってしまう。
押し付けがましい音とフォルテは違うのだ。
これも自戒せねば。
クーラウの「序奏とロンド」を吹いた方の演奏は秀逸でした。
音が本当に奇麗で、これぞ私のイメージするフルートの音。
風音があまりしないピュアな音で、フォルテからピアノまで鮮やかに響き渡る。
そして難しい曲を簡単そうに吹いている。
ああ、もうこれが聴ければ今日は十分幸せだろう、と思っていたらカゼッラをという現代曲を吹いた人はもうすごい技術。音楽の神様が取り付いたような演奏でした。
そしてトリを吹いたC.P.E.バッハの「ハンブルグソナタ」はものすごーーーく上手い。
この方の音は基本的にピュアなのですが、時にダークな音を出したり、音色を使い分けていますね。ダイナミックも見事。
なんせものすごく上手い。こんな上手いのにそれでもまだ教わることってあるの?
教える方も大変だろうなあ。
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