たいへん丁寧に全てのパッドを調整してもらった菜々子はふたたび快調。
これでもう楽器のせいではありません。がんばりすぎずにがんばらなくっちゃ。
修理屋さんにて木製の頭部管を拝借し、菜々子に挿してみました。
これ、いいです。息をたくさん入れようとすると息が返ってきてしまう感じです。
少しの息を入れてやると素朴ですが実に奇麗な音色で、何より吹いていて気持ちがいいです。
世の中にはオーケストラに求められるフルートとは違うフルートがあると聞いてはいましたが、これなんですね。
これは私には全く新しい体験でした。
アルタスがそういうコンセプトでフルートを作っていると聞いたことがあります。
昨年、アルタスを試奏する機会があったのですが、なるほど私との相性がいいのか吹奏感は好ましいものがありました。
それでも拝借した頭部管に較べれば、遥かに現代的な音だと思いますが。
今度DACにでも行く機会があったら頭部管を物色してみるのもいいかもしれません。
修理屋さんがトラベルソの演奏を披露してくれました。
トラベルソと現代フルートって全く別ものだと思いました。
200年以上も前の、しかもヨーロッパの世界を知るはずがありませんが、それでも何か当時のエキゾチックな空気を想像すると現代フルートではない音がとても似つかわしく思えます。
笛の修理屋さんにお会いすると、いつも新しいパワーももらってきます。
今日は快調な菜々子でタファゴベEJ1, EJ11をやってみました。
きちんと調整された楽器はいいものですね。ですが、件の頭部管の吹奏感が頭から離れません。
新書大賞2012に輝いた「ふしぎなキリスト教」読了。
学生の頃マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を読み、難解なロジックをようやく「わかった」と思ったのはつかの間でした
神に放り出された人間は、自由にやってよしってことですかね。
読了しても今なお不思議がいっぱい。
いちゃもんをつけるわけじゃないけれど、誤解されたままだと気持ち悪いので、一応、コメントを付けておきます。
返信削除>アルタスがそういうコンセプトでフルートを作っていると聞いたことがあります。
「そういうコンセプト」と言うのが「オーケストラに求められるフルート」と言う意味なら、それは違うんじゃないかと、一人のアルタスユーザーとして否定しておきます。ただ、アルタスフルートは、ムラマツやサンキョウ、パウエルなどのメジャーなフルートメーカーとは違う方向を向いてフルートを製作している事は、事実です。
ちなみに、コンセルヘボウやBBC交響楽団、メトロポリタン歌劇場交響楽団などのメジャーなオーケストラの首席奏者を始め、多くのオーケストラプレイヤーたちも、アルタスを使ってますから、アルタスフルートはきちんとオーケストラにも対応したフルートです。
すとんさん
返信削除ご指摘ありがとうございます。
多くのフルートがオーケストラに求められるフルートを製造していて、その中でもアルタスが趣味性の高いフルートを作っているのかなと思いました。
そのアルタスをオーケストラで使用している演奏家もたくさんいらっしゃいますね。
拝借した木製の頭部管は、大きい音を出すには不向きなのですが、少ない息で心地よい響きがしました。吹いていてとても気持ちいいのです。
頭部管、特にリッププレートのカットの影響でしょうか、かなり変わりますね。
びっくりしました。