63歳だったんですね。
他界するには早すぎますが、還暦を過ぎていたとは驚きました。
そういえば暫く前にソウルトレインの司会者ドン・コーネリアスも亡くなりました。自殺です。
ホット・スタッフあたりからダンスチャートの上位に彼女がいるようになったあたりからフルートと離れて行ったことになります。
生を聴いた事はありませんが、レコードでも凄まじい歌唱力であることは十分わかります。
当時はオーディオってものが異常に流行っていました。
面白い物で、オーディオ装置を買ってくると、始めのうちは新しい音に新鮮さを感じるのですが、しだいに飽きてくるんですよね。
で、「この音ではない」などとベートーベンみたいな事を言って、機器を買い替え、同じ事を繰り返す人が結構いました。
そういう人のおかげで当時オーディオ市場は6000億くらいありました。
パイプを咥えた評論家が鹿爪らしく新製品について語れば、売り上げに直結するわけですからメーカーの評論家対策は自動車に較べればちっぽけではありますが、推して知るべしというものです。
「この音は違う」と呟きながら、200万円のスピーカーをバラバラに分解した人を知っています。
オーディオ装置に手を触れる時は必ず白い手袋をする人を知っています。
3ヘッドのデッキにオシレーターを繋いで、再生側のVUを睨めっこしている人を知っています。
「あああ、だめだ、今ドロップアウトしたあ!」
マニア「このスピーカーはもっとバイオリンの音の線に丸みがあるはずなのに、、、」
私「その音をどこで知ったのですか?」
マニア「本にそう書いてあった、、、」
私「。。。。。」
実話です。
笛吹きや、ダンサーやDJでそのような偏執者を知りません。
何故オーディオマニアにそのような人が多いのか、マックス・ヴェーバーが生きていたら聞いてみたいところです。
フルートにせよ、ソウルトレインにせよ、学校では同好の士に恵まれませんでした。
過去を振り返り、あの頃好きな事に熱中していたら、今頃は一端の笛吹きかDJかダンサーになっていたかも、と言う想像は意味がありません。
今やればいいんです。
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