2012年12月8日土曜日

ド長調、ファ長調、ソ長調

午前中はフルートアンサンブル本番前日の合わせ。

正午に終了するとランチもそこそこに第九の練習に駆け込み直行。

ふぅ、忙しい。

これまで第九はソリストが指導してきましたが、本番直前なので指揮者が指揮することに。

指揮者のI先生は調性をソ長調、ファ長調と言います。

そもそもハニホヘトイロハなんてわかりにくい。

だったらト長調はソ長調と呼んだ方がシンプルでいいではないかと言います。

いいですね。

ものごとはなるべくシンプルな方がいい。

第九では頭を揃えることがやや難しいアーッレ、メンシェンのところをいつもより遅いテンポで歌いました。

すると、指揮者の先生から「みなさん、いつももっと速いテンポで練習しているからだと思いますが、演奏がのっぺりとだらしなく聴こえます。」との指摘が。
速いことに慣れてから遅くすると堕落するそうです
人類は愚かな事に同じ過ちを繰り返すんです。
あらゆることが、どんどん速くなって元に戻れなくなっているんです。

おー。

音楽家とはどうしてこうも哲学的なのでしょう。


吉田雅夫さんも昔テレビで言っていました。
現代はどんどんピッチが高くなる傾向にあり、オーケストラでAが456Hzまで上がることもあると。

同時に調性には独特の感じがあって、何故かF Durは田園、C Durは単純な表現、Cis Durは魅惑的、、、、その他、、、。

でもまてよ、

バロック時代のフルートトラベルソはA415Hzあたりですよね。
A442を基準とした平均律だとAsは417.2Hzです。
バロック時代のC Durの曲をモダンフルートで吹いたら、みんな作曲家の意図より魅惑的になってしまうってこと?

へっぽこの感覚には到底聴き分けられない領域の話しですが、理屈としては変ですよね?

そんなことより明日はアンサンブルの本番だ。
先日のコンサート本番をこなして一回り大きくなったはずの自分だが、今日の練習はすっかり緊張してしまい、一回り大きくなったことなどすっかり忘れてしまった。
明日の目標は自分の持てるパフォーマンスを全て発揮すること。
そして、本番に強い自分を作って行く事としたい。

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