その存在は知っていましたが、アコースティック楽器にどれほど利用価値があるだろうかという先入観もあり、昔のカセットテープのA/D変換にしか利用していませんでした。
よく、YouTubeに自分の演奏をプロのピアノ伴奏カラオケで一人デュエットしている人を見かけます。
なんだかいろんな機材を用いているようですが、Garage Bandがあれば他に何も要りません。
ピアノ伴奏のCDトラックをドラッグアンドドロップして、その伴奏を聴きながら1stを演奏し、それらを聴きながら2ndを演奏。
気に入らない箇所があれば(あれば、なんてもんじゃなくほとんど気に入りませんが)そこだけハサミでチョッキンして、そこだけやり直しができます。
さらに、
1stと2ndの頭が揃っていない、音の価値を少々間違えて伸ばしすぎている、または短すぎる場合は、そこだけグニューっと伸ばす、またはグニュっと縮めることがいとも簡単にできるのです。(Flex Timeと言います。なんだか会社みたい。)
そしてmp3にトラックダウンする際には、左右に振るパンニング、エコー、リバーブ、ノイズゲートなどのイフェクトが簡単に設定できるのです。
下段の波形の真ん中ほどに赤い輪郭のところが見えます。
ここは「故郷」の1stのトリルが終わり2ndと同じアーティキュレーションで揃うべきところが揃わなかったのでFlex Timeでグニュっと合わせました。
予てより、音楽の一回性はその属性であったのに、19世紀後半エジソンの発明がそれを覆して以来、多大な利便性を得た替わりに何か失った精神があるのではないかと考えていました。
カラヤンはレコード製作になるとベルリンフィルの指揮台に立つよりミキサー室に入ったまま指示を出し、まるでレコーディングエンジニアさながらだったと言います。
また、以前某有名ポップスシンガーの自宅スタジオでのレコーディングに立ち会った際に本来連続するはずの大きなフレーズの一部分を切り貼りして仕上げている様子を観て、これは何かが違うなあと感じたものでした。
なんつーか、偽装?
が、しかし、
そうやって仕上げて行く音楽もまた楽しいのだ。
写真は銀塩に限ると豪語し、ジナーを提げていた友人のカメラマンもデジカメ持ってるしね。
いやー、これは楽しいおもちゃを見つけた。
かつてはアマチュア向けのマルチトラックレコーダーでもかなり高価なものでしたが、マック一台でイフェクターまでついています。
お盆の送り火
こういうことは信じないのだが、今年は何故か故人の気配を感じた。
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