2012年7月22日日曜日

珠玖加奈子さん

しょんぼりさん、さようなら。
前向きさん、こんにちは。


ということで今日から気持ちを切り替えるのだ。




珠玖加奈子さんというフルーティストをご存知でしょうか?


たまたまネットで彼女のサイトを発見。


小学生の頃、おじさんがフルートを買ってくれると言うので楽しみにしていたら、値札を間違えて読んでいて、3,700円だと思っていたフルートは37,000円だったため、おじさんには買う事ができなかったという落し話から始まります。
様々な勘違いを経て音大に入ってから奏法に決定的な問題があることが判明し、一からやり直すことを決意し、周囲はコンチェルトなどを演奏しているのにメリーさんの羊を音大で吹いていたそうです。


波乱万丈のフルート人生を歩み、現在は吹っ切れた様子です。
ユニークな生い立ちを読みサンプル音源を聴いたら、実にフルートらしい柔らかく優しい音がするのでアマゾンをポチッとしたのが三日前。
先ほどCDが届きました。
CDを聴きながら改めて生い立ちを読み返すと、ユニークな生い立ちが一際可笑しくもあり、悲しくもあり。




そういえば、おいらも学生の頃、勘違いで大恥を掻くところだったことを思い出します。国立の楽器店のショーウインドウにおいてあった総銀の中古のヘインズを見て先生のと同じ楽器が70,000円かあ、買ってみようかな?でも、ヘインズって吹きにくくないだろうか、と考え店員にお願いして試奏してみました。
いい音で鳴るし、あこがれの総銀が70,000円なら安いのではないか。
いくらか手付けをおいて、今から銀行に行って70,000円下ろして、うーん、そうすると今月の生活は成り立つだろうか、まあなんとかなるかな、などあれこれ考え「これください。」と発声する寸前に70,000円ではなく、700,000円であることに気がつきました。


気がついてよかったあ〜。


瞬時にその事に気づかれずにこの場を立ち去る方法について考えました。
「親と相談してきます。」「この時代のヘインズは音程が取りにくいねえ、、、。ゴホッ。」「実はパウエルを探しているので、、、。ゴホゴホッ。
ま、しかし下手な言い訳は却って足下の震えを見抜かれてしまいます。
しばし考えるふりをし、丁寧に「ありがとうございました。」と楽器を返してお店を後にしましたが、もしあの時、「これください。とりあえず5,000円置いて行きますのであとで65,000円持参します。」と言っていたらその後の展開はかっこ悪すぎだなあ。




なんだか生い立ちを読みながら演奏を聴いて癒された感じです。


こういう楽しみ方もあるってもんです。

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