2013年1月13日日曜日

Jean-Louis Tulou

Fisはどういうわけか鳴るようになりました。
原因の切り分け、特定ができていないことが釈然としませんが、まいっか。


トゥールーをご存知でしょうか?

私にとっては1976年の「フルートとともに」で吉田雅夫さんがテキストに使ったフルーティストとして印象深いです。

トゥールーはベートーベンの16年後の1786年に生まれ、79歳まで活躍し、1865年に亡くなっています。

書籍によれば彼がフルートを始めた年齢は10歳という説と12歳という説があるそうです。
ですが、14歳でパリのコンセルヴァトワールで優勝したことから考えると10歳説が正しいのではないかと思われます。
あまりに若いのでプルミエプリは翌年まで保留されたそうです。

あまり練習することなく、フルートの手入れも疎かで、本番中に乾いたコルクが災いしてフルートがバラバラになったりしたそうですが、彼は悠々とステージで接続部に糸を巻いてオイルを塗ってまた吹いたそうです。
そしてしばしばフルートを失くしたそうです。
しかたなく人のフルートを借りて演奏したそうです。

モイーズによればフレンチスクールとは、非常に難しい曲を人に難しく感じさせない演奏をすること。
チャーミングでエレガントでデリカシーを持った演奏なのだそうです。
で、フレンチスクールはトゥールーから始まったそうです。
彼は本来、笛吹きより絵描きの才能があるのだと言っていたそうですが、フルートを吹くと大変な名人であったそうです。

トゥールーはダブルタンギングを許さなかった。ダブルタンギングは音が汚くなるので強い抵抗を持っていて、かなり速いフレーズもシングルタンギングで吹いたそうです。

生きている間にグランドソロが吹けるようになったらどんなにいいでしょう。

ケーラーよりガリボルディ、ガリボルディよりトゥールーが好きです。

ですが、グランドソロはあまりに難しい。。。


今日はレッスンでした。
モーツァルトのフルートとハープはだいたいできてきました。
付点音符の長さをしっかり保つ事。
アウフタクトではないのだから、スタッカートの後ろの音を伸ばさないこと。
トリルを決められた価値だけ伸ばす事。
内輪のイベントではありますが、来週が本番です。
なんとかなりそうな実感があって嬉しいのだ。

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