2015年9月9日水曜日

演奏家は後ろを向いてはいけない

演奏家は後ろを向いてはいけないのだ!

声楽のレッスンでのこと。

当然ながらいつものように数々の注意点を意識しながら歌っていた。

例えば、、、特にここの子音は一瞬にして、すぐに母音を鼻腔に響かせること、そしてここのリズムを崩さないように深くブレスを、、、などなど。

いくつものことを考えながら何かをするって苦手。フレーズの途中でやや失敗した。

あ、しまったと後悔しながら歌ったことが、先生にはわかってしまう。

「うまくいかなかったところを後悔しながら歌ってたでしょ。」

フルートのレッスンでもよくあることなのですが、先生に全て見透かされているかのようなのだ。

音楽の演奏は時間軸で流れているから、トチっても振り返ってはいけないのだそうだ。
過ぎたことは一瞬。
後ろを向いてはいけない、常に前を!

人生も同じ。

過ぎたことをあーだーこーだー言っても始まらないのだ。

人生も演奏家マインドで行こうじゃないか!


8 件のコメント:

  1. 「音楽の演奏は時間軸で流れているから、トチっても振り返ってはいけない」

    たしかに、失敗したことを引きずっている演奏.....アマチュアではしばしば見かける光景ですね。

    でもね、でもね。

    私はある面、常に前方を見るのと同時に後方も見続けている気がします。

    だって、音楽って今発音した音に対して反応して次の音が積み重ねられ、そしてその次の音がさらに積み重ねられます。また、直前に演奏した音のグループの作り出したセンテンスを受けて次のセンテンスが続きます。
    つまり、今出している音やその一つ前の音やグループを耳で聞いて(直接音だったり、会場の反響だったり)いないと次の音をどう続ければいいか?はわかりません。
    これから発音(演奏)する音の具体的なイメージは頭の中にありますが、それとてその前にある音の状態を知った上で最終的なイメージを決定します。
    つまり、直前の過去の状態は常に見ていなければなりません。
    もし、失敗したり、あるいは予定していたのと違う状態の演奏となった場合に、そこから続く演奏に修正を加えなければならない場合があります。もちろん、修正不可能な場合もありますので、その時はさっさと先に行くしかありませんけれど.......

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    1. Sonore-san,
      なるほど、イメージと現実のブレを常に流れを見ながらコントロールしている感じでしょうか。
      コントロール可能な範囲のブレに収めたいものです。
      あらゆることを。

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    2. この声楽レッスンの動画、後半のところはなかなか鋭い点をついていると思います。

      一通りのやりかたしか想定していないと、ちょっと状況が変わっただけでも演奏は崩壊、迷走してしまいます。

      https://youtu.be/3qUVWLfZ_sM

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    3. Sonore-san,
      これは素晴らしいチャネルを紹介くださってありがとうございます。
      あらゆる表現方法があって、なんでもこなせる技術があれば、どんな状況にも対処できそうですね。
      シロートのミスとかそういうレベルの話ではないですが、何か相通じるものがあるかもしれません。
      このチャネルはしばらく目が離せないかも。

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  2. 激しいプレッシャーになっちゃうといかんかなぁ....とちょっとためらったのですけど、たぶんお好きな傾向ではないかと思いましたので、ご紹介させていただきました。
    橋本さんが歌もやっていらっしゃるということもありましたし。

    この問題、逆方向から考えることも必要。
    何の曲を演奏しようかな?と考える時、ある一通りの攻略法だけで「演奏出来る!」と判断するのではなく、もう少し幅のことを考慮した選曲をすると、演奏結果はより万全なものになる可能性が高いということです。
    アマチュアは往々にしてかなり高いハードルを跳ぼうとするのですが(その気持ちはわからなくもないのですけど)、もう少し低めのハードルで攻めることも一考の余地があるのではないでしょうか。

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    2. 激しいプレッシャー、、、(笑)。
      なりませんよー。シロートの遊びですから(爆)。
      ハードルもどんどん低くしている最中です。
      高くすると辛くなる。辛くなるとおもしろくない。面白くないと続かない。・・・結局やめる。
      このパターンは避けたいです。
      いつか吹けなくなったとしたら、聴いて楽しむつもりです。

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    3. 面白くないと続きませんよね。その点は私も同感。
      先日、音楽つながりの友人に「フルートを吹くことは別に楽しくない」と言ったら、びっくりされてしまいました。「フルートを演奏して思い通りにうまく表現できたときはすごく楽しい」ということとの違いをなかなか理解してもらえなかった・・・・。
      最近、ほとんど演奏もしていないのだけれど、特にそのこと自体が苦痛ということは全く無い・・・・。

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