2015年4月16日木曜日

初見でゴダール 

レッスンに行ったら、先生が聴き覚えのある曲を吹いていた。

ゴールウェイが何本ものフルートを吹き比べている際に吹いているゴダールではないか。

いつも初見のテストはケーラーのロマンチックエチュードなのだが、突然ゴダールをやってみましょうと言われて焦る。

が、別に焦ることはないのだ。初見なのだから何が来ようが初顔合わせなのだ。

ゴールウェイが吹くゴダールのフレーズは何度も聴いていて耳にしているので初見にならない。

それだけでなく、いくらなんでも難しすぎる。

これまでに聴いてかっこいいなあと思う曲は片っ端からトライしてきたが、たいてい挫折するのだ。モーツァルトのコンチェルト、トゥルーのグランドソロ、シランクス、、、

ゴダールも間違いなく挫折だろうという思いからトライすらしたことない。

で、初見のテストなので、聴いたことのないIdylle。
十六分音符の演奏可能な速さを想定し、そのテンポに他の音価を合わせること。
するとゆったりした部分が間延びして拍が迷子になりがち。

つっかえたり、臨時記号を落としたりしたものの、案外できた。

曲がりなりにも4年間吹き続けた成果を自分なりに感じる瞬間。

うれしー。

もちろん、ダイナミックや、表現についての課題など全く無視しての話だけどね。

そして、とても魅力的な音の流れなのだ。

好きになれた曲の練習は楽しい♪。

肌に合わないエチュードをがまんしながら練習するのってシロートには辛い。

この調子でAllegrettoもできないかな。

たぶんゴールウェイの真似をした吹き方になって、つい吹きすぎてしまいそうだけど、ゴールウェイみたいに軽やかに吹けたらどんなに楽しいだろうか。

初見のテストに使われたゴダールだが、気に入ったのでしばらくこれが吹けるようになるまでレッスンしてもらうことになった。


ひょんなことからオペラの舞台に載ることになり、本番まで一月を切った。
フルートは4年になるが、歌はまだ2年。
歌と動作を合わせる簡単なことがなかなかうまくいかない。
歌いながら、フリをつけて表現するって思っていた以上にかなり困難を伴う。

そんなわけでフルートはこの一月ほどはあまり練習できていない。
スケールとアルペジオの日課練習だけは欠かさないようにしたいが、それも簡単にすませることが多い。

あまりフルートに時間を取れないにもかかわらず、気に入った曲に出会えたので、無理にでも時間を作って練習することになりそうだ。
だって、フルートを吹くことがとても楽しいのだ。

この気持ちが維持できることがとても大切なのだ。

下手でもいいのだ。

4 件のコメント:

  1. こんばんは

    昨年の今頃、何度かコメントしたパスピエです。

    ゴダールの「組曲」は、私も少しずつ取り組んでいます。私にとってこの組曲は、人前で演奏できるほどに吹けるようになるか、挑戦するにふさわしいレベルの曲だと思います。エチュードは私も、しばらくはやっていたのですが、あまり面白くないので今はやっていません。大人の趣味のフルートでは、エチュードは不要と私は思います。先生に「直訴して」やめてしまうわけにはいかないのですか?((笑)

    さて、私はと言えば、4月より、これまで1年間習っていた先生の下を離れ、新しい先生のところで習っています。詳しくは書きませんが、1年習っている間に色々思うところがありまして。。。今度の先生は、教育学部卒で、教えることはとてもうまいです。前の先生からは、音階練習のいい教材を教えてもらったので、その点は感謝しているんですよ。

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    1. パスピエさん
      コメントありがとうございます。
      私にとって、この曲は(本当はあらゆる曲がそうなんでしょうけれど、、、)とりあえず演奏できても、さらに、いかに音楽的に演奏するかを考えたら気が遠くなりそうです。
      こんな風に演奏したらかっこいいよね、という自分なりの理想に向かって、できなくてもなるべくそのつもりになって吹いてみたいと思います。

      エチュードをやめる、、、。
      先生は絶対にダメだとは言わないと思いますが、きっとエチュードにはそれなりの意味があるのかも。
      レッスンに通っていることのいいところは、きっと一人だと、いやなエチュードはさらっと吹いてみて、できないところはそのまま放置すると思うのですが、レッスンでは変な曲だなあと思っていた曲のいいところが見えて来ることが多いことかな。
      全く見えてこない曲も多いのですが(笑)。
      そういう時は、やはり苦痛ですね。あまり苦痛だと続けることが嫌になります。
      先生もそのあたりは心得ているのか、そういう時は妥協して、まあ、いいでしょう、、、と次に行っていますよ。

      名選手、名コーチに非ず、と言いますね。
      音楽的なセンスももちろん必要ですが、加えて教えるコツを心得ている先生がいいですね。
      私の先生はよく、「あなたの演奏はこうなっていますよ。」と言って、私の演奏の悪いところを大げさに再現演奏します。
      あ、あ、あ、あ、あ、、、と言う思いで体が捩れそうになりますが、とても勉強になるので毎回捩れながら楽しんでいます。
      音階練習のいい教材ってなんでしょうか?
      実は先日のレッスンで、音階はただ吹くのではなく、音楽的に音形を考えて吹くようにするといいですよ、と言って見本を見せてもらいました。
      漫然と吹くのではなく、目標に向かって行く意思とでも言うのでしょうか、生き生きとした感じがしてハッとしました。
      私のようなシロートには教師の微妙な音楽的センスを云々する資格はないですが、教える情熱と的確なアドバイスが私にハッと発見をもたらすことが素晴らしいと思います。

      パスピエさんもいい先生に巡り合えてよかったですね。
      前の先生はADで素晴らしい音色を聴かせるとのことでしたので、一度聴いてみたいなあと思っていました。

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  2. こんにちは

    前の先生に教えてもらって現在取り組んでいる音階練習ですが、Reichertの「フルートのための7つの日課練習 op5」です。IMSLPにありますよ。

    フルートでよく見かける音階練習は、「ドーレミファソラシ\ドーレミファソラシ。。。」のように「小節の頭の音価が他の音符よりも長い」形式ですよね。この日課練習の一番は、小節の頭で一時停止すつことなく、2オクターブの音域を軽やかに上り下りするもので、しかも和声に変化があるので気に入っています。全調を出来るだけ毎日さらうようにしています。

    参考になれば幸いです。

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    1. 全調浚っても案外時間かからないものですよね。
      私はアルテスの2オクターブから始めて、3オクターブ均等割を練習してきました。
      Reichertでしたか。
      面白そうですね、私もマンネリ回避に試してみたいです。
      それぞれの音色に注意しながら音楽的に繋げて演奏したいです。

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